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男好き61 ページ16

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『煉獄さん、何か御用でしょうか?』


私は後ろを振り向き、そう投げ掛ける。


会議が終わってから、煉獄さんがずっと私に付いて来ているのだ。



始めはたまたまだろうと思っていたが、

此方は煉獄さんの屋敷とは別方向である。


ゆえに、何か私に用件があるのか、という考えに至ったのだ。



何も話し始めようとしない煉獄さんに、私は自分から近づく。




___グイッ『…ぁッ』


彼の手が腰に周り、私は軽々と引き寄せられた。

体が煉獄さんと密着する。



顔が、すごく、近い…



『れ、煉獄さ「A」………………え、?』

突然呼ばれた自分の名前に、体がビクッと反応する。



私が何も言い返そうとしないのを見て、不満そうに眉を顰めた。



「む…、さっきは名前を呼ばれると嬉しいと言っていただろう。

今は嬉しくないのか?」


そう言って更に腰を引き寄せる。

面白くない、と言う様な表情で私を見下ろす煉獄さん。




『嬉しいと言うより、この状況的に…

何だか、ときめいてしまいました………何て、…』


私は今、恥ずかしい程に顔を赤くさせているに違いない。


誰だって、こんな距離で、しかもこんな素敵な男性に名前を呼ばれれば、

私の様になってしまうだろう。




「本当に、煽るのが上手い奴だ…」


はぁ、と溜め息を付いて煉獄さんは顔を手で押さえる。

と、同時に、腰に添えられた手が外された。



ちょと、調子に乗りすぎただろうか。

つい前の自分の言葉を思い出し、また、顔が熱くなる。



「おー、煉獄。お前、欲求不満かぁ?

外で何やってんだよ」

『…わ』


首の後ろから手が伸びて来て、私の顎をクイッと上に向ける。



『宇髄さん、』

よぉ、と言って彼は笑う。


この態勢…首が痛いんだけども、



おでこのすぐ上に、宇髄さんの顔がある、

おでこのすぐ上に、宇髄さんの、唇が…


自然と彼の唇に目がいく。




「思い出してんのか?あん時の事、」

そう言って、ニタリと口角をあげる。



自分の思考を読まれていたと思うと、恥ずかしくなり、

私は顎に添えられた手を払い、下を向いた。




「うむ、宇髄こそ、相当溜まっている様だが?」


「はんっ、嫁が居るからそんな事にはなんねぇよ」


「俺も相手ならいくらでもいるがな、」
 


そう言うと、煉獄さんは、来た道を引き返して行った。


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匿名 - 濃ゆいって方言ですか? (2019年12月26日 23時) (レス) id: e1da86b5ff (このIDを非表示/違反報告)
麗優(プロフ) - ほんとですよね笑 無敵だけどいい迷惑ですね。はい、よろしくお願いします! (2019年12月22日 22時) (レス) id: 114271c2f5 (このIDを非表示/違反報告)
伊織(プロフ) - 猫まんまさん» あ、そうなんですか(笑)教えていただいてありがとうございます! (2019年12月22日 22時) (レス) id: 3a359f279c (このIDを非表示/違反報告)
伊織(プロフ) - 麗優さん» 何で職場なんですかね、、ほんとあれは無敵スキルですよね、、これからもよろしくお願いします! (2019年12月22日 22時) (レス) id: 3a359f279c (このIDを非表示/違反報告)
猫まんま(プロフ) - 伊織さん» あっ。でも、そのグループ解散しちゃって…。 (2019年12月22日 22時) (レス) id: a02a4587d8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:伊織 | 作成日時:2019年12月4日 22時

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