男好き73 ページ28
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炭治郎くんは、
善逸〜もう帰るぞ?早く起きろーと言い、寝ている善逸くんに近づいていく。
あらら、あれはもう朝遅刻しそうな子供を起こすお母さんだね。
『…ッ、何、どうしたの?伊之助くん』
急に顔をつねって来た伊之助くんの手を、
思わず掴んで彼の方に目をやる。
伊之助くんは平然とした顔で口を開く、
「いや、俺みたいに被り物をつけてるのかと思って」
何も付けてねぇみてえだなー、と不思議そうに
顔を見てくる。
…もしかして、化粧の事を言ってるのかな。
確かに、化粧が厚いとは言われた事はあるが、
何か被り物を付けている何て言われたのは初めてだ。
『……ふふ、違うよ、これはお化粧って言うんだよー』
女性はね、綺麗になる為に色々準備がいるの
そう言うと、
私の説明を上手く理解出来ていないのか、伊之助くんは首をかしげた。
「…何かよく分かんねぇけど、じゃあその目も化粧ってやつなのか?」
『え?』
猪の被り物のせいで視点が定まらず、何処を見ているか分からないが、
たぶん、私の目を見ているのだろう。
純粋で、力強い視線を感じる。
「すっげぇ綺麗な目ぇしてるって、思ってたんだ。
そうか、これが化粧か、面白え!」
そう言って、楽しそうに笑い声を上げる。
『あ…』
…綺麗な目をしてる、何て、初めて言われた。
何故そう思うのだろうか、
彼には、私の目が、どんな風に見えているのだろうか。
これは化粧ではないと言うべきなのだろうが、
それを言うのは何処か恥ずかしくて、私は口を噤んだ。
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匿名 - 濃ゆいって方言ですか? (2019年12月26日 23時) (レス) id: e1da86b5ff (このIDを非表示/違反報告)
麗優(プロフ) - ほんとですよね笑 無敵だけどいい迷惑ですね。はい、よろしくお願いします! (2019年12月22日 22時) (レス) id: 114271c2f5 (このIDを非表示/違反報告)
伊織(プロフ) - 猫まんまさん» あ、そうなんですか(笑)教えていただいてありがとうございます! (2019年12月22日 22時) (レス) id: 3a359f279c (このIDを非表示/違反報告)
伊織(プロフ) - 麗優さん» 何で職場なんですかね、、ほんとあれは無敵スキルですよね、、これからもよろしくお願いします! (2019年12月22日 22時) (レス) id: 3a359f279c (このIDを非表示/違反報告)
猫まんま(プロフ) - 伊織さん» あっ。でも、そのグループ解散しちゃって…。 (2019年12月22日 22時) (レス) id: a02a4587d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:伊織 | 作成日時:2019年12月4日 22時