6話 ページ7
貴方side
『……行ったみたいだぜ』
森「そうだね…」
と、いうと此方に何かが飛んでくる
それを即座に取ると、少し掠ったのか頬に傷が出来た
森「単刀直入に伺おう。なんの為に此処へ?」
『__仕事探しのためだ』
森「ポートマフィアに?」
『嗚呼。俺がポートマフィアを志望する理由は3つある』
メスを床に突き刺し、笑って言う
『一つ_金の為 さっき太宰に聞いたが、ここは給料が良いらしいな』
森「そうだねぇ_幹部になればもっと上がるさ」
『二つ_それでいて仕事が俺に向いてる 俺は盗っ人だ。武術も銃の扱いも、そこら辺のヤツらには勝ってる積もりだし、潜伏とか情報収集も得意だ』
森「…へぇ_それは頼もしいね」
『そして最後_これはどちらかと言うと望みだ』
森「望み、とは」
『_俺に足りないものを教えてくれ、』
そう言うと意外だったのかクスクス、と笑いだした
森「…君に足りないもの。か」
『俺は親がいない。親、と呼べるものに捨てられた そもそも俺は望んで産まれてない』
『俺は酒の勢いで産まれた、最初は育ててもらっていたが、5歳の時に捨てられた』
『それからは自分で頑張って生きてた。生きるために盗みを始めた_その時に異能が開花した』
『それでも俺には何かが足りなかった。本当なら、持っている筈なのに』
『なぁ_ポートマフィア首領、森鴎外さん 教えてくれよ』
俺が唯一盗めないものってなんだ?
『この際だし言うよ。俺はここに来るために金を盗んだ』
『厳重な設備の場所にある金を盗み、部下に見つかる、その時異能と情報を持っていることを言えばここに来れる_それにあんたは頭がすこぶる良い。だからきっと俺が異能力者だって見抜けるはずだ、だから俺は殺 されずここに来れる』
森「ということは_私が判断を下すまでは全て君の
『嗚呼、そうだ。全部、最初から俺の想定内だ』
森「君の名はなんて言うんだい?」
『__石川、Aだ』
森「_ようこそ、ポートマフィアへ、石川君。君の活躍を期待しているよ」
そして__
森「君に足りないものは"愛"だ。愛は誰かから盗めるものじゃない、人から貰うものだ」
森「_これからは私が君に愛をあげよう。親代わりとしてね」
『!_愛、か_有難うな、森さん__否_
『首領は唯一俺に頭を下げさせられる人だ。』
森「そうかい_それはよかった」
.
71人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:舞。 | 作成日時:2019年9月1日 18時