10話 ページ11
貴方side
それから、これからの生活等についての説明を受けた
森「分かったかい?」
『嗚呼。』
太宰「じゃあもう帰っていいよね。森さん」
森「うん。構わないよ」
そう帰ろうとした時
コンコン
「失礼するぞ」
そう一声かけ、入ってきたのは着物を着た女性だった
森「嗚呼、"紅葉君"ちょうど良かった」
と、紅葉、と呼ばれた女性が此方を向き
尾崎「…新入りかの?」
森「そう、新入りの石川A君だ」
『石川Aだ。よろしく』
尾崎「また賑やかになりそうじゃのう」
と口元に袖を当てクスクスとこちらを見て笑った
森「そうなんだよねぇ…」
尾崎「そうじゃ、報告書を持ってきた」
森「ありがとう、紅葉君」
尾崎「太宰と中也とAと鴎外殿で茶会でもどうかの?」
森「私は構わないよ。太宰君と中原君とA君はどうだい?」
中原「俺は平気だが…」
『俺は何方でも_と言いたいところだけど、する事ないし参加するよ』
太宰「…」
太宰は嫌なのか、考えてるのか無言だった
森「太宰君?」
太宰「…はぁ、わかったよ」
結局折れて茶会をすることになった
森「そうだ、エリスちゃんを呼んできてもいいかい?」
尾崎「構わぬ。茶と茶菓子を持ってくる」
エリスという新しい名前を頭の中で繰り返していると、尾崎さんは部屋を出て行った
『なぁ太宰、エリスって誰だ?』
中原「俺もまだ会ったことねェな」
太宰「…見た方が早いよ…」
中原「なんでそんな顔してんだお前」
『えっなに?俺首領の情報は持ってないから知らねェけど愛人かなんかなのか?!』
明らかに嫌そうで、どこか諦めた顔をする太宰に情報を得ようと掴みかかる俺と中原
森「ほら、エリスちゃん、新しい子達だよ」
首領が帰ってくるとそこには_金髪の少女が居た
エリス「貴方がチュウヤとAね!」
2人「『……』」
静かに俺と中原は顔を合わせた
『なぁ…首領…幾らここがマフィアだからといってそれは…』
森「ちょっちょっと勘違いしていないかい?!」
太宰「何時もはもっと酷いよ森さん。警察呼ぼうか?」
森「君もマフィアだよね?!太宰君?!」
そう言い合っているとエリスが俺に抱きついてきた
『ッ?!』
エリス「アタシとAって似ているわよね!」
と言ってきた
森「そうだねえ…A君はお兄ちゃんって感じかな」
とニコニコ言ってくる
『えっちょっ首領!親代わりだからといってそれは…』
森「ダメなのかい?」
『え、いやあの…うーん?』
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作者名:舞。 | 作成日時:2019年9月1日 18時