百八十七話 秘密の情報交換会は ページ37
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太宰が車に乗車した途端、視界が暗くなった。
「___目隠しかい?また急に如何して──」
「___今から行く場所は、普段は異能特務課の中でも僅かな人間しか行けません。」
「道中を覚えられてはいけませんから………まあ太宰君にはあまり意味が無いでしょうけど」
皮肉混じりに、安吾は言った。そんな安吾の声に、太宰は笑った
「うふふ、わかっているじゃァないか」
「なんで嬉しそうなんです?」
暫く互いの会話が無いまま、車に揺られる。
車のブレーキの音が聞こえ、太宰の視界は明るくなった。
「__外かい?嫌だなァ………それになんで室内じゃないのかい?」
「___ここには、ある物がありますから」
俯く安吾に、太宰は口を閉ざした。
数歩歩くと、太宰はその景色に目を見開いた。
「 ____これは────」
太宰と安吾の視線の先には、大量に咲き乱れる
ふと、今自分が歩いている石畳の先を見ると、墓のようなものがあった。
「若しかして、此処って___」
安吾はその言葉にただ頷くだけだった。
コツコツと二人の足跡が、音のない花畑に響き渡る。
墓の前に付いた太宰は、静かに腰を下ろして墓に彫られた名前を読んだ
″「 萩原 A ______」″
確かに、そこには 萩原A と書かれていた。
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夜狐 - とても面白いのですが、所々私の読んだ作品に類似しているのですが…違ったらすみません。でもとても面白いです! (2020年6月24日 22時) (レス) id: 5c5bcab0c3 (このIDを非表示/違反報告)
舞。(プロフ) - ちょこれーとさん» ありがとうございます!続編もよろしくお願いします!まだまだ謎は残ってますのでぜひ楽しみに……!w (2019年12月23日 12時) (レス) id: 42a689ad41 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこれーと(プロフ) - 今回もめっちゃ面白かったです!これから謎が解き明かされるていくのが楽しみです!続編も頑張って下さい!! (2019年12月22日 18時) (レス) id: adc186f0a4 (このIDを非表示/違反報告)
舞。(プロフ) - over the rainさん» ありがとうございます〜〜!!!!これからもよろしくお願い致します! (2019年11月29日 19時) (レス) id: 42a689ad41 (このIDを非表示/違反報告)
over the rain - 続編おめでとうございます!これからも楽しみに読ませていただきます! (2019年11月29日 18時) (レス) id: a4bab14be1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:舞。 | 作成日時:2019年11月29日 11時