この物騒な世界に幸せを！四【文スト】

百六十九話 幸せは続かない ページ19

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星は何度怒られようと、私を外へ連れ出したんだ



怒られる度に、両親は星を殴った。


勿論、顔じゃなくて＿＿腹。バレない為に、


バレたとしても、きっと金と権力で両親は隠蔽する。


星ちゃんは在る日、こう言った。


「Aちゃんは気にしないで、私は平気だもん！＿＿＿本当は、Aちゃんの方が辛いんでしょ？」


悲しそうに、星は言った


『＿＿私は、室生さんより＿＿＿＿』


「あーーだめだめ！星、星って呼んで！」


『え、いやでも＿＿＿』


「じゃあ星ちゃんって呼んでよ！その方が友達見たいでしょ？」


嬉しそうに、彼女はそう言った。


友人＿＿＿＿＿その言葉に、心がぽかぽかと暖かくなったような気がした


それからも彼女は私を連れ出しては、両親に怒られていた。
そんな彼女を見てから、葉子さんと三好さんは、星の味方になるようになった


ひとりぼっちだった私は、いつしかふたりぼっちになっていた


＿＿＿ううん違う。葉子さんと三好さんが来てから、私は孤独じゃなかったのかもしれない



でもそんな幸せは、長くは続かなくて




私はふたりぼっちになった




三好さんと葉子さんが、クビになったのだ





星の味方をしているのが、バレた




＿＿＿＿＿＿いかないで






三好さんと葉子さんは、最後まで綺麗な笑顔だった





その時、酷く私は絶望した






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