百四十話 やるべきこと ページ40
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「さっきから妙に…肩が凝る…働きすぎか…?」
気怠げな声を発した、その人物____ラヴクラフトは、首から上を後ろへ傾けて呟く。
彼の右腕の代わりに生えた触手が不穏に蠢く。
3人がその不気味な様相に瞠目する。
口が切れたのか血を滲ませた中也を太宰が躊躇いもなく踏んだ。
「流石組合の異能者、驚異的な頑丈さだ」
「踏むな!」
太宰の目線がAを見据える。その目線の意味を、Aは分かっていた
私の今やるべきことは、夢野久作を守ること。
どんな
私が守らないと、またヨコハマが___
覚悟と決心を抱き、Aは頷き2人から離れた
途端、中也が叫んだ
「太宰ィ!?」
中也の声と同時に聞こえる打撃音。
ラヴクラフトの触手が太宰に直撃したのだ。
異能無効化を持つはずの太宰に、だ。
『__っは___?!』
中也の顔に明らかな焦りが見えた。
異能を無効化出来る太宰が攻撃を受けた。
それだけでもかなりの衝撃なのだ。
異能力無効化の彼でも防げなかったあの攻撃は、最早異能力ではない
それを理解した途端、Aは焦りと不安に満ち溢れた
『___ッ__』
私に出来ることは、彼らを信じることのみ。
不安な目で二人を見ていると、腕の中にいた久作が唸るような声を出した
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舞。(プロフ) - 心さん» ありがとうございます〜!!!更新頑張ります! (2019年11月17日 22時) (レス) id: 42a689ad41 (このIDを非表示/違反報告)
心(プロフ) - とっても面白いです!続き楽しみにしてます! (2019年11月17日 21時) (レス) id: 2141c8a0fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:舞。 | 作成日時:2019年11月12日 15時