百十八話 トゥエイン大航海日誌 ページ18
.
ハックを乗せたその弾丸は一切のブレも見せず飛行し、空に浮かんでいたパラシュートに命中した。
発生した衝撃波が、そのパラシュートに身の安全を支えられていたAを襲った。完全に彼女は油断していたのだ。
『かハッ……』
「Aちゃッ……!!!」
敦が心配するように声を掛けてすぐ、彼も同じように衝撃波に声を漏らす。
二人はそのまま空気抵抗に煽られながら垂直落下していった
「ハックの砲弾がパラシュートを撃ち抜いたぜ」
トゥエインの顔の横に突如現れた異能生命体のトムが云う。
椅子に座った状態で大きく伸びをしながら、トゥエインは今回の標的について訊ねた。
「タイガーボーイとストケシアは?」
「衝撃波で気絶。こりゃ地面衝突で粉々コースだな。ストケシアは異能力で粉々コースとはいかないだろうけど」
彼の言葉に「WOW!」と声を上げ、トゥエインは楽しげに笑ってトムを肩に乗せた。
「やっぱり僕の
トムが眉を寄せ、異能力の主に言及する。
今回の任務は飽く迄も捕獲で、死ぬ1歩手前迄は良くても殺すなという指示だった筈だ。
「殺さないって指示はどうしたよ」
トゥエインはあっけらかんとした様子で「知らない!」と答える。
「
まあ何とかなるか〜と答える主人の楽観的な言葉に、トムは呆れたような顔をして口を閉ざした。
.
168人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
舞。(プロフ) - 心さん» ありがとうございます〜!!!更新頑張ります! (2019年11月17日 22時) (レス) id: 42a689ad41 (このIDを非表示/違反報告)
心(プロフ) - とっても面白いです!続き楽しみにしてます! (2019年11月17日 21時) (レス) id: 2141c8a0fe (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:舞。 | 作成日時:2019年11月12日 15時