百十五話 結局は ページ15
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『＿＿＿ッ』
Aが言葉を発する前にモンゴメリが言う
「誰か来るわ。早く」
彼女が扉を開けると、上空の冷たい空気が部屋に流れ込む。
開け放たれた扉の前に立った敦は、風に掻き消されないよう声を張り上げて云った。
「ねぇ、本当に大丈夫？確かにこの部屋の中なら君は無敵だ。でもそれってつまり、君はこの部屋から永遠に出られないって事じゃ」
風に赤毛を靡かせたモンゴメリは、少し頬を赤くして敦から目を逸らし、投げやりに云う。
「察しの悪い人ね。ちょっとした口実よ」
彼女は、顔に掛かる髪を手で押さえながら微笑んだ。
「生きて＿＿いつかここから救い出して。待ってるから」
敦はそれに確りと頷いた。
「判った」
そして二人は、白鯨の外へ身を投げ出した。
『＿＿＿＿＿＿私は＿＿＿＿結局いつも＿＿＿』
Aの声は、風の音で掻き消された
白鯨の中は、大騒ぎになっていた。
フィッツジェラルドは白鯨内全域に放送されるマイクに怒鳴るように云う。
「
その放送を受け俄にざわつく組員達の後ろを、曙色の髪をした青年が駆け抜けた。
彼の口角は、楽しげに吊り上がっていた。
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舞。(プロフ) - 心さん» ありがとうございます〜！！！更新頑張ります！ (2019年11月17日 22時) (
レス) id: 42a689ad41 (このIDを非表示/違反報告)
心(プロフ) - とっても面白いです！続き楽しみにしてます！ (2019年11月17日 21時) (レス) id: 2141c8a0fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：舞。 | 作成日時：2019年11月12日 15時
