この物騒な世界に幸せを！ 三 【文スト】

百四十七話 作戦会議の裏で ページ47

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太宰と江戸川が作戦会議をしている中、Aは外に出ていた


『＿＿＿＿綺麗な空、だなあ』



上を向き、真っ青な空を見上げた。
こんなことをするのは、久しぶりだろうか。


『＿＿＿＿組合戦が終わったら、全てを話そう。』



私のことを、約束を、



『信じてくれる気もしない。でも、話さなきゃ行けない』


『真実を告げなければ、なにも変わらない。

社交の秘訣は真実を語らないということではない。真実を語ることによってさえも、相手を怒らせないようにすることの技術である。』



そろそろ終わる頃だろう。そう足を進めた時、人にぶつかった



『＿＿すみません』



「＿＿僕こそすみません。前を向いていませんでした」



低い男の人の声に、Aは上を見上げる
その時、冷や汗がだらだらと流れた

全てを見透かしたような紫色のその目に、Aは吸い込まれそうになる


『ッでは』


駆け足でその場を去る。あの人の前に居てはいけない。


今までとは違うその気配に、Aは恐怖を感じた



「＿＿おや、怖がられてしまいましたか」


「＿＿＿＿戦乙女(ヴァルキュリー)」


クスクスと手を口に当て、心底面白そうに彼は笑った。



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