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百二十七話 茶会の誘い ページ27

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____ポートマフィア本部。



大きく開けたロビーには、大量の人型の黒い袋が並べられていた。



それは続々と運び込まれ、その数を増やしていく。



事務連絡の声だけが発せられる其処に、靴音が響く。



後ろで手を組んだ森は、その光景に目を向けたまま後ろに従えた中也に問う。





「被害総数は?」



「直轄構成員が十八、傘下組織を含めると百近い死者が出ています」





何時も被っている帽子を外し胸の前に持った中也は少し眉を寄せる。





「癪ですが……太宰の木偶が詛いを無効化してなければ、この十倍は被害が出ていたかと」





森は瞑目し、軽く首を横に振った。





「首領として、先代に面目が立たないねぇ」





不意に、自動ドアが開く音が響く。



其処には、番傘をさした紅葉が立っていた。





「おや紅葉君!」



「太宰の奴に探偵社を追い出されましてのう。」





森は腕を広げて彼女を迎える。



紅葉は傘を閉じながら云った。





「約立たずの捕虜を置いても世話代が嵩むからと、宿泊費代わりに伝達人の使い番まで押し付けられたわ」





彼女は着物の袂から、一枚の封筒を取り出した。





「探偵社の社長から茶会の誘いだそうじゃ」





中也が瞠目する。



森はそれを受け取り、薄い笑みを浮かべた。




「……成る程、そう来たか」



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舞。(プロフ) - 心さん» ありがとうございます〜!!!更新頑張ります! (2019年11月17日 22時) (レス) id: 42a689ad41 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - とっても面白いです!続き楽しみにしてます! (2019年11月17日 21時) (レス) id: 2141c8a0fe (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:舞。 | 作成日時:2019年11月12日 15時

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