検索窓
今日:3 hit、昨日:5 hit、合計:47,056 hit

21 ページ22




俺たち、ちょっと似てるよな______________________

そう言って申し訳なさそうに笑った人はここ1ヶ月コートに立っていない










3年3組教室前______________________




『東峰さん、居ますか?』


「え、えっとぉぉぉ……」


顔が真っ赤で目が合わない、いつもなら大丈夫ですか?と聞くところだけど
でも今私にそんなことを気にしている余裕は無い


「あ、あぁぁぁあ東峰!!!!な、なぁァんか!て、天使!前!ヨン、呼んでる!!」



ハイハイ、天使天使
こんなのも日常茶飯事、はっきりいってウザイ


旭「へ?て、天使??」



「くっそぉ!羨ましいぜ!東峰ぇぇぇぇ!!!!」

「バレー部めぇぇ!!!!」



喋りに来る勇気は無いのに僻むことは出来るのね。
心の中で悪態をつきつつ顔は笑顔を保つ



なんだかんだありつつ、東峰先輩は教室の前まで来てくれた


旭「A……。」

困ったように悲しむような顔をして私のことを呼ぶ東峰先輩

『お久しぶりです』


気まずそうに視線をずらす東峰先輩を視界に入れ
私は話を進めた



『…西谷が、部活に仮ではありますが帰ってきましたよ』


旭「そっか…え、仮?」


安堵の表情も束の間驚いた顔になる先輩


『はい』

旭「な、なんで?」


『東峰先輩が戻ってこないなら…自分も戻ってこないらしいです』


旭「…俺が戻ってもまたみんなに迷惑かけちゃう」


出かける言葉を飲み込んで、感情が顔に出ないように唇を噛んだ



『誰も…そんなこと思ってませんよ』




旭「…西谷は、皆で説得すれば戻ってきてくれるよ、あいつは情が熱いやつだし」


『…逃げるんですか』




お前が言えたことか、と自分を咎める



旭「……ごめん」


『…無理やり戻す義理は私にはありません。失礼しました』


視線を感じながら私は部活へ急いだ


東峰先輩には戻ってきて欲しいかったけれど、私が言えたことでは無い
でも、悔やむ前に、後悔する前に戻ってきて欲しかった

22→←20



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (87 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
274人がお気に入り
設定タグ:ハイキュー , HQ , 原作沿い
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

はくろー(プロフ) - (名前)さん» 1作でも、主様に読んでいただけて嬉しいです!こちらもこの作品を楽しく読ませて頂いております。 (2022年9月8日 23時) (レス) id: 284adcf210 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - はくろーさん» 全て作品を見させていただいた訳では無いのですが梟谷のリベロのお話を読ませていただております。楽しく読ませていただいております。 (2022年9月8日 23時) (レス) id: 411e59a2ae (このIDを非表示/違反報告)
はくろー(プロフ) - (名前)さん» およよ?我のこと知ってたんですか? (2022年9月8日 23時) (レス) id: 284adcf210 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - はくろーさん» はくろー様の作品見させていただいております。とても面白い作品を書く方だと思っていたのでとても嬉しいです。貴重なご意見、ありがとうございます。今後ともよろしくお願いします(、._. )、 (2022年9月8日 23時) (レス) id: 411e59a2ae (このIDを非表示/違反報告)
はくろー(プロフ) - 追加コメント 更新頑張ってください!陰ながら応援してます(*´ω`*) (2022年9月8日 23時) (レス) id: 284adcf210 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:みゅーや | 作成日時:2022年7月16日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。