07.オールマイト ページ7
「もう大丈夫、私が来た！」
そう、聞こえて眉を顰めた。
その後、脳無を吹き飛ばして･･･こちらを見据える。
流石だねぇ、平和の象徴。
出水「弔。俺がオールマイトを引き留める」
俺は弔を守れるならどうなっても良い。
出水「大丈夫だよ。絶対に負けないから」
弔「･･･変な真似してみろ。部屋に閉じ込めて外に出させないからな」
出水「うん」
弔に背を向けてオールマイトの前に出て行く。
出水「ねえ、久しぶりだね？オールマイト」
オールマイト「瀬良少年！」
出水「その名前で呼ぶな。俺はもう瀬良の名前は捨てた」
オールマイト「何故敵に･･･！」
出水「アンタには関係ないだろう？」
俺の個性は自然。
出水「生憎だけど、アンタには死んでもらうよ」
お願い、俺･･･出来損ないらしく頑張るから捨てないで、弔。
突風を巻き起こし、植物を鎖代わりにオールマイトを拘束する。
出水「どうやって殺されたい？ね〜？刺殺？銃殺？絞殺？」
オールマイト「瀬良少年。君には決定的な弱点がある。何かわかるかい？」
出水「どういう意味･･･だよ」
オールマイト「奇襲に弱い事だよ」
「死ねえぇぇ！！」
出水「ウグッ！」
後ろから薄い金髪の生徒が個性を使って爆破を繰り出した。
俺は攻撃に気付いて無く、正面からもろに受けてしまった。
出水「ガフッ･･･っは･･･ヒーローが奇襲って･･･笑えるなぁ！」
弔。今日だけは許してね。この子をやらなきゃ気が済まない。
出水「オニイサンが遊んでやるよ、かかって来いよ。ヒーロー」
挑発をうけて金髪の生徒が俺に向かって走って来る。
出水「そういう喧嘩っ早い子、お兄さん好みだな〜」
爆発させながら走って来た生徒の手首を掴んで拘束する。
出水「でも、動きが単純」
俺のキャパオーバーはいつ来ても可笑しくない。
さっさと倒して帰らないと、そう思っていると
「飯田天哉、ただいま戻りました！」
眼鏡をかけた優等生クンの声が聞こえた。
出水「また会ったら･･･今度も遊んであげる。じゃあね〜！」
急ぎ足で弔のいる所に戻る。
出水「弔！ただいまっ！」
弔「お帰り、イヴ」
出水「帰ろ？今度は絶対に倒すから！」
弔「ああ」
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