5、電話 ページ5
茅野side
ベル「うっわ…姫が出て」
貴方「?…はい」
電話を受け取り、耳元に当てる一条君。
『ゔぉぉい!』
電話越しだって思えない位の大音量の怒鳴り声(?)
貴方「スクアーロ様。どうかなされましたか?」
スク『例の任務、どうなってる!』
貴方「…標的は少し手強そうです。ですが…」
スク『ですが、何だぁ?』
貴方「い、いえ…何でも無いです。あの、ザンザス様は…?」
会話相手は外国の人かな…?
スク『あ?ボスなら酒飲んでるぞ』
貴方「まだ昼ですよ!?」
スク『おい、ベルは居ねーのか!』
貴方「え、あ、ベル様ですか?居ますけど…」
スク『ベルに替われ』
貴方「ベル様、スクアーロ様がベル様にって…」
ベル「えー…メンド」
スク『何がメンドイだぁぁ!!』
貴方「…ベル様。スクアーロ様の声が皆さんに迷惑なので早く出て下さい」
ベル「へいへい」
一条君がベル君に電話を渡し鞄から紙を取り出してサラサラと文字を書いてる。
茅野「何書いてるの?」
貴方「少し頼まれていた物があったので仕上げていただけです。気にしないで下さい」
一条君って不思議だなって思って無意識の内に見ていたら
貴方「あの、僕の顔に何か…?」
って言われちゃった!
茅野「う、ううん。な、何でもないの!」
貴方「そうですか…」
ちょっとだけ顔が赤くなってる一条君に疑問を抱きながらもその場を後にした。
ちょうどベル君の通話が終了したみたいで仲良さげに話している。
ベル「あ、今日の11時。並盛に行くから」
貴方「き、聞いてません!行くのなら僕も…」
ベル君が口答えをする一条君にナイフを向ける。あれって…本物!?
貴方「…怪我だけはしないで下さい」
床に膝を付け、服従の姿勢でベル君を見る一条君。
ベル「当たり前だし。俺の事なんだと思ってるの」
貴方「…僕が幼き頃からお仕えてしている、自慢の主です」
ベル「大人しく待ってな、姫」
貴方「…はい」
二人の関係は深まりそうだなぁ…
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作者名:清水 翔 【しみずしょう】 | 作者ホームページ:http
作成日時:2016年6月26日 22時