12、目の腫れ ページ12
ベルフェゴールside
殺「どうしました？目が随分腫れてますが…」
貴方「…放って置いて下さい」
ベル「姫。いこーぜ」
貴方「…はい」
手を握るといつも『な、何です！？べ、ベル様…///』ってなる癖に今日は言わねーのな。
貴方「ルッスねぇ様…ひっく…」
よく見たら目から涙を流していた。
ベル「な、泣くなって！」
貴方「ベル様…っ！」
『ぎゅううう』と強く俺に抱き付く姫。
ベル「な…！」
こんな廊下のど真ん中で…誰かに見られたらどうすんだよ！
横に空き教室があるのを確認して入る事にする。
貴方「すみません…あ、の…怒ってますか…？」
ベル「姫が自分から抱き付いてくるのは珍しーなって」
貴方「抱き付いて…わあああっ！？す、すみませんっ！」
ベル「たまになら良いぜ？」
貴方「しょ、少々取り乱してしまいました…」
ちょっと良い雰囲気になった時に姫の携帯の着信音が響く。
貴方「…ザンザス様から…」
ボスから？『取ったら』と言う視線を姫に向ける。
こうしないと姫は中々電話を取らない。
遠慮がちに電話をし始める。
貴方「もしもし…Aです」
ザン『今日のボンゴレリング争奪戦は雷と雪だ』
貴方「…レヴィ様と僕…ですか」
ザン『調整しとけ』
貴方「はい！」
ザン『切るぞ』
貴方「…はい」
ボスとの電話での会話は結構短い。
ボスは重要な事しか言わないから。
ベル「今日は変態雷親父と姫？」
貴方「はい。何と言うかその、ゾクゾクします」
ベル「今日は調整すんの？」
貴方「はい」
ベル「ふーん」
貴方「！もうこんな時間っ！？べ、ベル様！HRに間に合わなくなります！」
ベル「急ご〜ぜ、姫！」
貴方「はいっ！」
お願いだから、俺から離れて行くなよ。姫…
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作者名：清水 翔 【しみずしょう】 | 作者ホームページ：http
作成日時：2016年6月26日 22時
