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4年前の秋

俺とAは出会った

その日はハロウィンパレードが行われていて
街は人で溢れていた

友達に誘われて嫌々参加したパレード

早く帰りたいな、なんて思いながら歩いていた時

猫の仮装をしたAとぶつかったんだ


その瞬間俺は
時が止まったような気がしていた


透き通った茶色い目

綺麗な黒髪

触れたら折れてしまいそうなほど華奢な体


俺はその時

Aに一目惚れした



「あ、あのっ、ごめんなさい。大丈夫ですか?」



耳に届いたAの声

一目惚れなんてするはずないと思っていたのに

初めての感覚に何も出来なくなってしまった



「あの…どこか痛いですか?」

「私ちゃんと前見てなくて…」


不安そうなAの声を聞いて

ふと我に返る


隆「え、あ、いや、ごめんね?こっちこそ」

「あの、よかったらこれ…」

隆「ん?」

「いっぱいあるのであげます」


彼女の手にはカラフルな飴


「お菓子あげないといたずらされちゃう。笑」

隆「可愛い……」

「え?」

隆「え!?あ、えっと…可愛い飴だなって!」


そんなのもちろん嘘だった

Aがあまりにも可愛くて

このまま時間が止まればいいと思った


Aと離れるのが嫌だった俺はこんな事を口走っていた



隆「俺と2人でハロウィンパーティーしよ?」

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作者名:りっぴ | 作成日時:2018年1月19日 21時

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