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もう一度 ページ45

「ねぇ!もっかい呼んで!?」

「もう言わん。二度漬け禁止や」

「ねぇ」


本名知っててもずっとめいちゃんとしか呼んでもらえなかったから。


「ちゃんと好きって伝えてくれへん奴が!何!?私も怒るで!?」


とっくに引っ込んだ涙もAのおかげで笑顔に変わる。


「……俺が笑顔にすることは出来なくても、ずっと横でいるのは俺がいい。好きです」


ほんとに、いつもはにーに、にーに!とペラペラペラペラ動く口は全く動かなくなって、伝えたいことが全く伝わってない。

いや、Aなら聞き取ってくれる。


「私の好きなとこ10個」

「顔、歌が上手いところ、何事にも挑戦するところ、人を笑顔にさせることが出来るところ」

「あと6個」

「……ここまではにーにとして。たまに弱いところ、弱いとこ見せたくなくて部屋にひきこもっちゃう所、あ、でもヒラさん呼ぶのは話変わってくるけど」


拗ねてるフリしてたのが決壊して、ふふっと今までに見たのことの無い優しい眼差しをこちらに向ける。


「音楽でちゃんと自分を守れるところ、お酒に強いところ、俺を見つけてくれたところ、あとは」

「あとは?」

「おと。」


何故か、Aの言うことが分かるような気がするんだ。

Aはずっとめいちゃんのおとが好きと言ってくれていた。

俺はAの紡ぐ歌が好きで、一つ一つを愛してることが伝わってくる。


「俺のことぜーんぶ聞き取ってくれるじゃん。どんなけ下手な言葉でも」

「……うん」

「分かってたんでしょ?俺がAのこと好きなこと」

「まあ」

「GeroさんはAの対応で気づいたんでしょ」


俺もこの2人のことはすぐ分かっちゃう。

好きだから。


「私の求める音がめいちゃんで、私の大好きな音もめいちゃんやってん。めいちゃんのおとがないと、音楽できるか正直わからん」

「うん」

「早く言ってくれて私のおとになってしまえばええのにって何度も思ってた」

「へ!?」

「やからずーっとアピールしてたのに、全く気づいてくれへんかったし」


それは、ええええええ????

Aにとっておとは世界で1番大切なものだと、歌い手の本で言ってた。

くり抜いたもん覚えてるよ。


「んで?私が求めてるのはここから先やねんけど」

「はい!俺と付き合って下さい!!」

「しゃあないから面倒見てあげる」


……面倒みるのは大方俺じゃないかな。

兄貴→←帰宅



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Mrs.ぱんぷきん(プロフ) - 本当に素敵な作品をありがとうございました!次回作も楽しみに待ってます! (2021年9月1日 17時) (レス) id: 3c19ec381c (このIDを非表示/違反報告)
Mrs.ぱんぷきん(プロフ) - 完結おめでとうございます!更新お疲れ様でした!!とても素敵なお話で、あっという間に感じてしまいました…今後も読み返し確定です!笑 次回作はめいちゃんさんではないとのことですが、ずっと待ってるのでまためいちゃんさんのお話を書いていただけたらと思います! (2021年9月1日 17時) (レス) id: 3c19ec381c (このIDを非表示/違反報告)
Mrs.ぱんぷきん(プロフ) - めちゃくちゃ好きです!更新楽しみに正座で待ってます! (2021年8月26日 21時) (レス) id: 3c19ec381c (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - とっても面白くて好きです!!!!書いてくださってありがとうございます! (2021年7月28日 0時) (レス) id: 646ac0bdca (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:名無し52013号 | 作成日時:2021年7月27日 13時

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