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「あのクリスマスツリーをみるまで、あの子の口からあなたの名前が出てくることなんてこの一年でめっきり減りました。」
「..........あの、驚かない、んですか？」
『驚いてますよ、これでも。でも腑に落ちました、』
「え？」
『突然別れを告げられた理由も、別れを告げるときに酷く悲しそうな顔をしてた理由も、』
『Aが悲しそうな顔をすることが増えた原因も、違和感も、』
「そう、ですか、」
『きっと今のAが覚えてる僕は端的な部分だってことも、
あの日の出来事はきっと、』
「........そうですね、」
『質問の答え、.........どんなAでも、僕にとっては何ひとつ変わらない、僕が人生を捧げようと思える子です。』
「.......ッ、」
『僕の為に別れを選んだんだとしても、僕にはそんなの関係ないです。
僕は最後の最後までAといたい。
例え僕を認識できなくなったとしても、僕との日々を忘れていくとしても。
それでも僕はAの側にいたい、』
『あの日のAにそう伝えたいです、
ひとりで思い悩んで別れを選んだあの日のAに。』
「.......あの子はもう長くない、」
「あなたはきっとこれから沢山傷つく、それでもあの子の側にいれる？」
「........中途半端な気持ちで一緒にいて、途中で投げ出せばあの子が傷つく。
記憶がないとしても、あの子が傷つく。」
『僕の、Aへの気持ちを軽く見ないでください。
何度だって言います、ハリンさん、あなたが僕を信じてくれるまで言いますよ。』
『僕にとってAはもう二度と出逢えない、大切な人です。
代わりなんていない、この広い世界でたったひとりの僕の彼女です。』
『もう二度とひとりで悲しませない、約束します。』
「.......最初からあなたにはあの子しかいなかった、」
「あの子にもあなたしかいなかった、」
そう言って涙を流す彼女。
「早く、Aのところに行ってあげて、ください」
僕はその言葉に頷き、
Aが待ってる部屋へと向かった。
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李華(プロフ) - この作品を読むのは2回目だけどまた号泣しました😭かのお話が大好きです！ (12月27日 23時) (
レス) @page39 id: bf1bf25a73 (このIDを非表示/違反報告)
ﾕﾉﾀﾛ(プロフ) - リュイさん» コメントありがとうございます！そう言ってもらえて、涙を流してもらえる作品になって本当によかったです🥲🥲あと少しですが最後までよろしくお願いします！ (2021年12月22日 4時) (レス) id: b9c18f97b5 (このIDを非表示/違反報告)
リュイ - 泣きそうです…と言うか泣きました。本当に、ありがとうございます。大好きです。 (2021年12月15日 17時) (レス) @page33 id: 2183f1b6e8 (このIDを非表示/違反報告)
ﾕﾉﾀﾛ(プロフ) - ごんちゃんさん» コメントありがとうございます！感動していただける作品になっているのであればすごく嬉しいです🥲🥲これからもよろしくお願いします😣 (2021年12月13日 3時) (レス) id: b9c18f97b5 (このIDを非表示/違反報告)
ﾕﾉﾀﾛ(プロフ) - うぇるさん» コメントありがとうございます！そう言ってもらえて嬉しいです、、ありがとうございます🥺病気について詳しくないので不自然な点があるとは思いますがこれからもよろしくお願いします🥲 (2021年12月13日 3時) (レス) id: b9c18f97b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ﾕﾉﾀﾛ | 作成日時：2021年12月1日 15時
