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『これ... どうしたの...？』
「ずっと欲しがってたでしょ？1.2年前くらいに俺に聞きにきたことあったよね？」
『うん... よく覚えていらっしゃる...』
「確か好きなアニメのキャラデザ描いてる方がスニーカーマニアで、姫が好きなキャラが履いてたのがこれでしょ？」
『そこまで覚えててくれたの...？』
「海外限定モデルで日本で手に入らなくて血眼で探してたよね。」
『うん...』
ずっとずっと欲しかったもので、今じゃプレミア価格になってしまっていて、サイズも海外モデルでそもそも私に合うサイズの生産量が少なくて、もういいやって諦めていたスニーカーが今目の前にある。
ああ... どうしよう... 嬉しい... 涙出そう...
探してくれた時間と、だいたい検討がつく値段がわかるのでみんなからの優しさを感じて涙が溢れてきそうになる。
思わずくるっと椅子を半回転させて宮舘に背を向ける。
上を向いて涙が零れないようにする。
「姫...？泣いてるの？」
『泣いてません...』
鼻声になっちゃった。絶対バレた。
「どう？喜んでくれた？」
『嬉しい... ありがとうございます... 本当に... こんな貴重なものを...』
「はい、ティッシュ。涙拭きなよ。」
『だから、泣いてなんかいないってば...！』
頬を伝う涙を拭きながら、否定するも説得力がない。
ただ、カメラが入ってなくてよかったなと思った。
泣き顔なんか情けなさすぎて見られたくない。
「もうバレバレだから。ほら見て？《にゃーちゃん、嬉しくて泣いちゃってるのバレバレ》って言われてるよ？」
『だから泣いてないってば...！』
「ひとつ大人になった天邪鬼なウチの姫のこと、これからもよろしくお願いします。」
『とても素直な私ですが、今後ともどうぞよろしくお願い致します。』
「そういうところが天邪鬼だよ。」
これだからサプライズは苦手だって言ったじゃないか。
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みみか(プロフ) - 暖さん» コメント及びご指摘いただきまして、誠にありがとうございます。すぐに改善させていただきます。 (2021年1月10日 22時) (
レス) id: 3382561fd4 (このIDを非表示/違反報告)
暖 - 同じ話があります。食べ物に前向きともう一個のおはなしです。 (2021年1月10日 21時) (レス) id: 89e8900637 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みみか | 作成日時：2020年11月17日 6時
