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『中に入ったら多分、私さっくんの相手出来ないかもしれない。連れてきておいて申し訳ないんだけど。中でライブ見てもいいし、外で待っててもらってもいいし、任せるね。とりあえず、これドリンク引換券ね。向こうで交換できるから飲んで待ってて。』
詳しいことは後で話すから、と言って慣れた手つきでコインロッカーに荷物をぶち込んでいる。
「せっかくだから、とりあえず一緒にステージ見るよ。」
『うん、わかった。』
扉を開けると、さっきまで歌っていた子たちがはけていくところだった。
間に...合ってなくない...？大丈夫なの...？
と思ったら、急に複数人のオタクに囲まれるA
「てんちゃん！遅いよ！今日来ないかと思った。」
『ごめんなさい。お仕事長引いちゃって。』
「てんちゃん、おつかれさん。間に合ってよかった！」
『うわ！お久しぶりです！お元気でした！？』
「お、てんちゃん来た？きららちゃんポジ空けてあるよ。」
『本当ですか？ありがとうございます！！』
いや、慣れすぎじゃない？大丈夫なの？お兄さん、色んなことが心配よ？
てか「きららちゃん」って誰よ！！？？
ひとまず、スペース後方の出来るだけ人のいないところに身を寄せる。
ステージの照明が暗転し、BGMが流れ始める。
するとさっきとは違う女の子たちが現れる。
曲が流れ始めると、タイガー！ファイヤー！と俺でもよく知ったいわゆるMIXと呼ばれるライブを盛り上げるコールが響く。
いや、さすがにチャペ！アペ！カラ！キナ！は初めて聞いて面食らった。
にしても、Aの熱量がやべえ。ずっとペンライト持ってぴょんぴょんしている。
Aと秋葉原で会うのはこれが初めてじゃないし、アニメも見ているようだから「もしかしたらこちらの人間では？」と思っていたけれども、想像をはるかに越えていた。
『言いたいことがぁぁああ あるんだよ！やっぱり きららは可愛いよぉおお！！』
ガチ恋口上まで始めたぞ。しかもかなりのがなり声。喉大丈夫なんか？
なんかさっきからAの心配ばっかりしてんな、俺。
「ありがとうございましたぁー！！」
ステージが終わって女の子たちがはけていく。
すると、すぐにゾロゾロと何人も女の子がステージ脇から出てきてフロアに降りる。
衣装の感じから察するに5〜6グループだろうか？
というか、さっきまでオタクが騒いでいたフロアに降りて来て大丈夫なの？と疑問に思ったのも束の間、「物販会」なるものが始まった。
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みみか(プロフ) - 暖さん» コメント及びご指摘いただきまして、誠にありがとうございます。すぐに改善させていただきます。 (2021年1月10日 22時) (
レス) id: 3382561fd4 (このIDを非表示/違反報告)
暖 - 同じ話があります。食べ物に前向きともう一個のおはなしです。 (2021年1月10日 21時) (レス) id: 89e8900637 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みみか | 作成日時：2020年11月17日 6時
