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帰ってきて即入眠。
なんてことは出来ず、しっかり1時間入浴
しっかり髪の毛も乾かして
マッサージまでしてしまって
丁寧な生活をしている人のルーティンみたいなことをしていたら
｢……朝来ちゃったよ……｣
カーテンから差し込む光を感じてしまった。
仕方がないのだ、全て目黒くんが悪い。
意味がわからない。
目黒くんのせいで、私の睡眠欲なんてものが無くなってしまって眠気なんて一切来ないのだから。
結局あの後＿＿＿＿
｢冗談よして｣
｢俺、無意味な嘘つかない男ですけど｣
意外と涼しい顔して酔っているんだという判断をした私は、目黒くんに頭を冷やす為にタクシーに乗せて帰らせて
このことは無かったことにしようと思ったのに
｢すんません、彼女俺が送るんで｣
｢ちょっと……！｣
｢彼女が勘違いして停めてすみません｣
運転手さんに勝手に断りを入れて乗らずに私を送り始めた。
｢目黒くん、さっきのは酔った君の冗談ってことで＿＿＿＿｣
｢冗談じゃないし、酔ってませんよ｣
そう言うと、私の腕を引っ張って抱き寄せる目黒くん。
彼の方が何十センチも背が高くて、胸板に簡単に埋まって身動きができない。
離してとお願いしても、やだ。そう言って離してくれないし
少し香るアルコールの匂いに頭がクラクラしそうになる。
｢俺を、くだらない事して喜ぶAさんの同級生と一緒にしないでくださいよ｣
｢…覚えてたの？｣
｢……あ、Aさん。流れ星｣
｢え？なに急に…｣
私の質問にはいつも答えてくれない目黒くん。
と言うよりは、きっと彼は彼のペースで生きているのだろう。
私と彼は真逆だ。
私はずっと、周りを気にしながら生きてきていたから。
そんな彼の生き方がやっぱり私の理想で
無意識に嘘がない人、そう思ってしまう。
｢俺が空見上げると、流れ星見えるんですよ。見えます？｣
｢君が抱きしめてるから全く｣
｢あ。でも、俺今、Aさん離したくないんですよね｣
｢苦しいから離して｣
｢嫌です。だって、Aさん、今離したら逃げちゃうでしょ？｣
目黒くんが今どんな顔で言っているかは分からないけど
私の心臓が一瞬反応してしまったのはきっと気の所為。
逃げないよ。そう言ってやっと解放してもらうと
｢あ、願い事するんで、待っててください。｣
私の鼓動は少し早くて
｢何お願いしたと思います？｣
｢さぁ？｣
｢Aさんが、俺に振り向きますようにって｣
そう言って笑った君に、また心臓が跳ねてしまった。
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かず(プロフ) - こんにちは！ドキドキしながら読ませていただき、2つ分、一気読みしちゃいました！これからも更新、楽しみにしています！ (4月21日 11時) (
レス) id: 69d89bba8e (このIDを非表示/違反報告)
清乃(せいの)(プロフ) - わたあめさん» わたあめさん！コメントありがとうございます！とても嬉しいです！頑張ります！これからもよろしくお願いします！ (3月17日 19時) (レス) id: 4f36815b2b (このIDを非表示/違反報告)
わたあめ - 続き楽しみに待ってます (3月17日 16時) (レス) @page30 id: c3da2a518a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：清乃(せいの) | 作成日時：2024年2月20日 9時
