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｢あ、千景は彼氏迎えに来たから大丈夫だよ｣
｢阿部ちゃんとふっかさんは、タクシーに入れました｣
流石に3人潰れて2人で飲み続けるのは、一応歓迎会なわけだし。と思ってお開きに。
｢俺払います｣
｢いいよ。私払う。君の歓迎会なんだから｣
3人を見送って目黒くんにもお疲れ様、また月曜日。そう伝えてお会計をする。
私もだけど、3人も楽しかったんだろうななんて思いながらお店の外に出ると
スマホを弄りながら立っている目黒くんが居て驚いた。
てっきり帰っていると思ったから。
｢男が奢られるとか、カッコ悪いんで次は俺が払います｣
｢気にしなくていいのに｣
｢遠回しにご飯誘ってるの気づいてます？｣
｢……全然？｣
｢手強。ま、いいや。送ります｣
方向どっちですか？と、私が酔ってるわけじゃないしひとりで帰れると言う言葉には耳も傾けずに私の隣を歩く目黒くん。
何を言ってももう聞いてくれないだろうなこの子は。と思って諦めて送って貰うことにした。
ただ、無言で歩くのも何となく悪いと思って
｢そういえば、彼女はいるの？いないの？｣
結局答えてなかった質問をまた投げかける。
答えがないものが気になるのは人の性で、私が特段気になるわけでは決してない。
なのに、嬉しそうに笑うから困ってしまう。
｢Aさんは、俺に彼女いて欲しい？いないで欲しい？｣
｢どっちでも？でも居るなら私にしてる行動は慎まないと、彼女が可哀想。それに君の価値を下げること、君がするのは良くない｣
目黒くんが、私に言った言葉をそのまま返す。
私を私が卑下するなとそう教えてくれた神は君なのに。
そう思いながら。
｢＿＿＿＿覚えてたんだ｣
｢え？何？｣
｢んー、何にも。じゃあ正解教えちゃいますね｣
背伸びを一回して、私の目の前に立つと目黒くんは満面の笑みを私に向けてくる。
そして私の手を取って
｢正解はもう、いません。でしたー！｣
｢ちょっ、と、走らないで…！｣
｢〆のラーメン食いましょ！｣
そう言った。
なんでこうも含みのある言い方をするのだろうか彼は。
さっきまでいたみたいな、言い方。
｢もういませんって、彼女いるんじゃないの……？！｣
｢だから、もう、いませんって。お、美味そー！｣
君の言葉がまた心につっかえる
｢Aさん、Aさんが俺の価値上げてくださいよ｣
｢は、い？｣
｢だから、俺Aさんのこと、好きなっちゃいました
さっき気づいたので、さっき別れました｣
｢は、はい？｣
私には神さまがどんな思考で、どんな次元で生きているのかわかりません。
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かず(プロフ) - こんにちは！ドキドキしながら読ませていただき、2つ分、一気読みしちゃいました！これからも更新、楽しみにしています！ (4月21日 11時) (
レス) id: 69d89bba8e (このIDを非表示/違反報告)
清乃(せいの)(プロフ) - わたあめさん» わたあめさん！コメントありがとうございます！とても嬉しいです！頑張ります！これからもよろしくお願いします！ (3月17日 19時) (レス) id: 4f36815b2b (このIDを非表示/違反報告)
わたあめ - 続き楽しみに待ってます (3月17日 16時) (レス) @page30 id: c3da2a518a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：清乃(せいの) | 作成日時：2024年2月20日 9時
