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｢俺Aの隣ー！｣
｢じゃ、俺Aさんの前ー｣
｢人気者は辛いね、A｣
最後の千景の言葉に何言ってるの？という顔で見ると全く心のこもっていない謝罪をされた。
別にいいのだけど、これは目黒くん歓迎会なのでは？
なのになんで一番端に座った私の真ん前にいるのだろうか。
普通真ん中に居るものだと思うのだけど
この構図だと、阿部さんの歓迎会にしか見えない。
何となく、それが面白くて笑いそうになる。
｢生4つと、Aは烏龍茶？｣
｢あ、はい。お気遣いありがとうございます深澤さん｣
よく私は、笑わない人。と言われるけれど
そんなことない。面白い時は笑うし、面白くない時は真顔。
ただ、私の笑いのツボは独特らしい。
｢Aさん、お酒飲めないんですか？｣
｢うん、1口飲むと顔真っ赤になるから控えてるの｣
｢へぇー、可愛い｣
そう言って私を見つめてくる目黒くん。
可愛いもんじゃないよと伝えて視線を逸らすといつの間にかドリンクが来ていた。
深澤さんが、ゴホンとわざとらしく咳をすると立ち上がって
｢それでは、目黒蓮の歓迎会にー？｣
｢｢｢乾杯ー！｣｣｣
乾杯の音頭を取ると共に飲み会が始まった。
目黒くんが居るからかみんな飲むペースが早くて心配してしまう。
阿部さんなんて、酔った時に出る円周率100桁分を唱え始めるし
深澤さんなんて、まだまだ行けるとか言いながら私の腕に捕まって離れないし
｢目黒くんはぁー、彼女いるのかなぁー？｣
そして酔った千景が好物の他人の恋愛話が始まると
円周率唱えてた阿部さんも、私の腕に捕まってた深澤さんも急に静かになって目黒くんに注目する。
というか、目黒くんも相当飲んでいるのに涼しい顔しているのが凄い。
3人を見て笑いながら飲んでいるのだから。
｢俺？んー、Aさん、どう思います？｣
｢え、なんで私？｣
｢こらぁっ……俺っ……抜きで……イチャつくなぁっ！｣
｢わっ、深澤さん……重たいです……！｣
深澤さんは酔うと誰彼構わずくっついてくるのが特徴で
だから千景のそばには置けない。お笑い芸人(売れてない)の彼氏に申し訳が立たないからだ。
普段はここまで行く前に止めているのに、最初からテンションの高い彼を止めれる人が誰もいなかったのだろう。
｢っしょ｣
｢めめぇ……お前ぇ……イッケメンだなぁっ！｣
｢ふっかさんも、イケメンっす｣
もうこのままでいいか、と思っていると目黒くんがいつの間にか私と深澤さんの間に移動してきて私と彼を剥がして真ん中にドカッと座って
ムスッとした顔で私を見るのだった。
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かず(プロフ) - こんにちは！ドキドキしながら読ませていただき、2つ分、一気読みしちゃいました！これからも更新、楽しみにしています！ (4月21日 11時) (
レス) id: 69d89bba8e (このIDを非表示/違反報告)
清乃(せいの)(プロフ) - わたあめさん» わたあめさん！コメントありがとうございます！とても嬉しいです！頑張ります！これからもよろしくお願いします！ (3月17日 19時) (レス) id: 4f36815b2b (このIDを非表示/違反報告)
わたあめ - 続き楽しみに待ってます (3月17日 16時) (レス) @page30 id: c3da2a518a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：清乃(せいの) | 作成日時：2024年2月20日 9時
