#48 最終話 ページ48
｢あー、疲れた…荷解き明日するー｣
｢もー、ギリギリまでやらないからでしょ｣
｢いーの。疲れたおかげで膝枕獲得できたし｣
私の部屋のソファで私の膝の上に頭を乗っけてゴロゴロする蓮はやはり可愛い。
思わず頭を撫でたいくらい。
殺風景とは言えないが、それに匹敵するほどの私の部屋に新しく段ボールが積まれているのを見ると
なんとも言えない幸福感に心が包まれる。
そう、蓮の引越し先は私の一人暮らしの部屋だった。
大家さんにきちんと連絡を入れて許可を貰って一緒に住めることに。
｢ちゅーして、A｣
｢えっ、わ、たしから？｣
｢うん、Aの家に引っ越した記念で、Aから｣
正直、自分からキスするのは恥ずかしくて
中々行動に移せない私に、蓮はじっとして目を瞑る
目を瞑ってくれたし、と思って意を決して顔を近づけると
｢わっ…！な、なんで目開けるの…！｣
｢照れた顔、見たかったし｣
｢だ、だめ。恥ずかしいから。目、瞑って｣
｢そんなに急かして、俺とキスしたい？｣
｢蓮…！｣
嘘嘘、という蓮に私は顔を真っ赤にしながら怒ると
急に愛おしそうな顔をして私の頬を撫でる。
｢蓮…？｣
｢ん、いや。好きだなーって｣
｢きゅ、急に？｣
｢急じゃねぇーし。いつも思ってるけど、いつまでも俺はAをドキドキさせたいから。不意打ち｣
急に大人っぽい顔するこの人がずるい。
急に、私よりも大人なことを言い始めること人がずるい。
｢A、俺のこと好き?｣
｢うん｣
｢うんじゃなくて、言葉にしてよ。おねーさんでしょ？｣
｢こんな時ばっかり年上扱いしないで｣
｢年下の特権。ほら、おねーさん、言って？俺のこと好き？｣
｢…大好き｣
そう伝えると、蓮はやっぱ狡いわA。そう言って私に甘すぎるくらいのキスをたくさん落とした。
｢俺も、大好きだよ。A｣
美しい恋はこれからも続くだろう＿＿＿＿。
＿＿＿＿fin
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かず(プロフ) - こんにちは！ドキドキしながら読ませていただき、2つ分、一気読みしちゃいました！これからも更新、楽しみにしています！ (4月21日 11時) (
レス) id: 69d89bba8e (このIDを非表示/違反報告)
清乃(せいの)(プロフ) - わたあめさん» わたあめさん！コメントありがとうございます！とても嬉しいです！頑張ります！これからもよろしくお願いします！ (3月17日 19時) (レス) id: 4f36815b2b (このIDを非表示/違反報告)
わたあめ - 続き楽しみに待ってます (3月17日 16時) (レス) @page30 id: c3da2a518a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：清乃(せいの) | 作成日時：2024年2月20日 9時
