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周りがザワついて、もしかしなくても私の心もザワついている。
今、私のことを呼び捨てにした？
おいでって言った？
処理が追いついていない脳はどうしていいのかと言わんばかりにフリーズして
｢え、待ってAって…Aさんだよね？｣
｢なんで目黒くん、呼び捨てで呼んだの？｣
そんな女の子達の声にドギマギして
｢Aっ！ちょ、ちょっと！目黒くんと、もしかして…｣
｢えっ？！あ、千景…｣
きっと私は今顔に出ているのだろう、顔が熱くて恥ずかくて
千景は何かを察したのか、私の背中をポンポンとあやす様に軽く叩いて
｢後で事情聴取ね。ほら、呼んでんだから行っておいで｣
｢…う、ん｣
隠し事をしていた私を責めることをせずに優しく促してくれて
私は、何度も私の名前を呼ぶ蓮の元に意を決して向かった。
みんなの視線が私に向いてる事も分かってる
心臓が飛び出しそうな程に緊張しながら、何をする気と不安になりながら蓮の元に無事に着くと
｢A、俺、ワガママだからもう限界｣
｢え？｣
どういう意味＿＿＿＿そう聞こうとした瞬間に肩を抱かれて
｢俺がデートしたいのは、可愛い彼女のAだけです。他の人に興味もないし、今後興味を持つことはないです。俺達のこと見守っててください｣
皆の前で付き合っている宣言をしたのだ。
女子社員の悲鳴の声が響いて、この後のビンゴ大会はお通夜のような静けさになってしまった。
｢見事な撃沈ぶりだね、皆さん｣
｢…ごめんなさい｣
｢なんでアンタが謝んの？まぁ？秘密にされてたのは？怒ってるけど｣
｢う…ごめん…｣
｢嘘だっての、Aなりの気遣いだろーし｣
これでお互いの恋バナできるから楽しみ！と千景はやはり私の事を責めなかった。
｢めめ、イチャイチャしながら座らないの｣
｢えー、だって俺のA！ってアピールしたいもん｣
｢一応、人の目があるんだから。ガキみたいなことしてると嫌われるよ｣
｢えっ…！阿部ちゃんが言うなら…我慢する｣
そして私に抱きつくように座っていた蓮は阿部さんの一言で離れてくれて
残りのビンゴを全く盛り上がらない雰囲気で終えると
課長も社長も、蓮で女の子を集めることが不可能だと判断してお開きになった。
｢Aさん、ちょっといい？｣
そしてこうなることも予想ができていて
私は、化粧室に呼び出されて何を言われるのかと心の準備をしたのに
｢どうやってあのイケメン落としたの？｣
｢目黒くんの彼女ってヤバくない？ちょっと普段の目黒話聴きたいんだけど｣
思っていた方向では無い方向で話が始まった。
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かず(プロフ) - こんにちは！ドキドキしながら読ませていただき、2つ分、一気読みしちゃいました！これからも更新、楽しみにしています！ (4月21日 11時) (
レス) id: 69d89bba8e (このIDを非表示/違反報告)
清乃(せいの)(プロフ) - わたあめさん» わたあめさん！コメントありがとうございます！とても嬉しいです！頑張ります！これからもよろしくお願いします！ (3月17日 19時) (レス) id: 4f36815b2b (このIDを非表示/違反報告)
わたあめ - 続き楽しみに待ってます (3月17日 16時) (レス) @page30 id: c3da2a518a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：清乃(せいの) | 作成日時：2024年2月20日 9時
