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｢目黒くん！君はこっちこっちー！｣
クリスマス忘年会は旅館で行われているのだけれど
蓮は着くや否や、課長に呼ばれ
綺麗に着飾った普段と違う女性社員に秒で囲まれてしまったのだ。
｢課長、ぜーったい女の子目当てで目黒くん呼んでるよね｣
｢昨年の忘年会は、ふっか無双だったのにね。ドンマイ｣
｢い、未だに俺からの電話は出てくれないし？伝説は継続中だからいいんだっつーの！｣
蓮は何やら企んで楽しそうだが、私はそれの内容が分からないから
気になるという感情で頭が支配されている。
その様子が、千景の目には悲しそうに映ってしまったのか、私の背中をぽんぽん叩いて気にしなくても目黒くんはアンタ以外興味無いでしょ！と励ましてくれてて
千景は本当によくできた人だと思って隣に座る。
｢Aは、ソフトドリンクでいいよね？｣
｢1杯くらいなら平気だよ、今日は旅館に泊まりだし｣
じゃあ飲む？なんて会話をしていると
後ろから急にダメですよと声が聞こえてきて思わず肩を震わすと
｢瀬名さん、Aさんが飲まないように監視お願いします！｣
｢ちょっと、そのくらい自分で｣
｢Aさん、お酒弱弱の弱なのに飲んで倒れたら他の人に迷惑ですよ｣
後ろにいたのはいつ抜け出してきたのか分からない蓮が居て
私にお酒を飲まないように再三言うと、目黒くーん！と呼ばれて困った顔で私を見ると
口パクで、約束。そう言って戻って行った。
ﾌﾞ-ｯとスマホが震えてメッセージを確認すると
"Aが甘えるのは俺の前だけにして"
と送られてきて、蓮の方を見るとバチッと目が合った。
蓮は私が呼んだのを確認して満足なのか満足気に笑ってまた目線を課長に戻して
｢課長、グラス空いてますよ｣
｢気が利くなぁ、目黒君！｣
課長の相手に戻っていた。
相変わらず女の子にベタベタされていて、こっちは全く面白いと思えないのだけれど
付き合ってるって言って牽制しない私にも問題はあるよなぁと、面白くない気持ちをどうにか隠して烏龍茶に口をつけながら目の前の美味しそうなご飯に手をつける。
｢あーあ、何が悲しくて俺はクリスマスに忘年会に出てんだよぉ…なぁ！A｣
｢ふっか、ウザ絡みすると益々嫌われるぞ｣
｢え！？俺嫌われてたの！？A…お、俺の事嫌いだったの？｣
阿部さんめ。私はそんなこと一言も言っていないし、尊敬する上司だと思っているのになんてことを言うんだと目線を送ると
楽しそうに笑って、ほら、聞かれてるよ？なんて言う。
そして右隣には涙目の深澤さん。
早くも帰りたい。
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かず(プロフ) - こんにちは！ドキドキしながら読ませていただき、2つ分、一気読みしちゃいました！これからも更新、楽しみにしています！ (4月21日 11時) (
レス) id: 69d89bba8e (このIDを非表示/違反報告)
清乃(せいの)(プロフ) - わたあめさん» わたあめさん！コメントありがとうございます！とても嬉しいです！頑張ります！これからもよろしくお願いします！ (3月17日 19時) (レス) id: 4f36815b2b (このIDを非表示/違反報告)
わたあめ - 続き楽しみに待ってます (3月17日 16時) (レス) @page30 id: c3da2a518a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：清乃(せいの) | 作成日時：2024年2月20日 9時
