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｢Aさーん、コピー教えてください！｣
｢待て待て、なんでお前はいっつも俺をすっ飛ばしてAのところに行くの？｣
｢ふっかさん、俺、ふっかさんに1人前になったところ見てもらいたいです｣
｢めめ…お前…可愛いやつだな…！｣
目黒くんが可愛いとかイケメンとか、神様とかそういうやり取りは自分達のデスクでして欲しい。
なんで毎日のように私を挟みながらこのやり取りをしてくるのだろうか。
そして目黒くんには文句を言いたい
神に文句なんて烏滸がましいことこの上ないのは承知の上で。
｢はいはい、俺がコピーの仕方教えるから。Aの邪魔しないの。2人とも｣
｢っわ、阿部ちゃん…！俺、Aさんがいいんですけど…！｣
ナイスです。阿部さん。ありがとう、阿部さん。
文句がギリギリ音になりそうなところで止まりました。
というか、その細っこい腕のどこに目黒くんを引っ張るだけの腕力をお持ちで？
そう思ったけれどその思考は一瞬で止めた。
またニッコニコで仕事置かれる予感がしたから。
｢…あ、それ、このキー使うと楽｣
さて、仕事に戻ろうかとパソコンとにらめっこしていると
そんな声が頭から降ってくる。
深澤さんだ。
｢え？｣
｢見てて｣
言動やら行動で、何故か出来ない人認定されることの多い深澤さんだけど、実際はかなり仕事ができる人で
流石教育係を任されるほどの人だと思う。
何回聞いても怒らずに丁寧に教えてくれる上に、早く終わらせられるコツとか何でも教えてくれて
本当に優しい人
言動等、残念なところが目立ちすぎているけど。
｢A？見ててって、言ったけど、俺じゃなくてさ、パソコン｣
そう言いながらほんのり耳を赤くする深澤さん。
すみませんと謝ると
てっきり、俺のイケメンな顔に見蕩れちった？なんて言葉が返ってくると思ったのに
｢流石に、照れる｣
そう言って手で口元を隠しながら無言で私の後ろからパソコンを弄るから
思ってもいない反応で何となく気まずくなってしまう。
｢ほら、この方が簡単だろ？｣
｢わ…凄い…｣
｢A！かっこいい？！かっこいい？！｣
と、思ったのも束の間。
普段の深澤さんにお戻りになりました。
｢どーん｣
｢痛ｯ！俺歳上！めめ！｣
｢えー、俺が折角阿部ちゃんに教えて貰って初コピーしたから褒めて欲しかったのに｣
｢お前ｯ…可愛いな…!｣
深澤さんが距離近いことなんていつもの事なのに、謎に緊張してたから助かったと目黒くんを見上げると
彼はまたニコニコしながら
｢ほら、隙だらけ｣
なんて言う
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かず(プロフ) - こんにちは！ドキドキしながら読ませていただき、2つ分、一気読みしちゃいました！これからも更新、楽しみにしています！ (4月21日 11時) (
レス) id: 69d89bba8e (このIDを非表示/違反報告)
清乃(せいの)(プロフ) - わたあめさん» わたあめさん！コメントありがとうございます！とても嬉しいです！頑張ります！これからもよろしくお願いします！ (3月17日 19時) (レス) id: 4f36815b2b (このIDを非表示/違反報告)
わたあめ - 続き楽しみに待ってます (3月17日 16時) (レス) @page30 id: c3da2a518a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：清乃(せいの) | 作成日時：2024年2月20日 9時
