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｢目黒さんのこと……前から気になってて……｣
クリスマスが近いせいか、蓮が告白される回数というのが増えている。
と、言うより1日1回はされているところを見てしまうし
いやでも耳に入ってしまう。
｢絶対また告白だよ、目黒くん｣
｢俺のところに告白来てくれる子居ないんだけど｣
｢深澤さんは……ほら、ねぇ？｣
｢ねぇ？って言って私に降らないでよ。わかんないし｣
休憩中、ご飯を食べていると必ずと言っていいほど蓮は連れ出されるからだ。
分かってる。かっこよくて優しい、それでいて少し抜けていてこの人の魅力は一緒に過ごせば過ごすほどに沢山溢れてくる。
そんな人が告白されないわけもないし、私がいるから断ってくれてることも分かってるけれど
いい気分ではありません。
なら公表すればいいという結論に至るけれど
そこに踏ん切りが付かなくて、ここまでズルズル来てしまっているというか
｢ふっかには俺らがいるじゃん。不満なの？｣
｢阿部……あざとい｣
｢どこがだよ｣
｢なんか、首傾げてるところとか諸々。お前が女なら、俺イチコロだよ｣
｢…なにそれ、喜んでいいの？｣
やはりこのラフな関係に気を使わせてしまうのがなんとも言えない。
｢すみません、勝手に席外して｣
｢モテ男目黒くん、告白の返事は！｣
｢えー、瀬名さん分かってるくせに意地悪っすね｣
そう言いながら、横目で私をチラッと見たのを千景は見逃さなかった。
ニヤニヤして私を見るのだ。
もしかしてバレてしまったのかと思っていると
｢目黒くんの本命はー、ねぇー？｣
｢なんで、私を見るのよ｣
｢えー？なんでだろうねぇー！｣
そんなことはなくて、蓮の好きな人は私で、私の好きな人が蓮だと知ってるから
この状況を楽しんでいるだけだった。
千景には沢山お世話になっているし、言った方がいいのは分かっているのだけれど
彼女は気遣いが凄くて、きっと蓮に距離の近い女性社員を何とか近づけさせないように等してくれるとしか思えなくて
心身に負担を仕事以外で掛けることが、私が良しとしないのだ。
｢Aさんも、俺の本命知ってるくせに｣
そう言って私の髪の毛を掬いながら私に近づいてくる。
帰ったら説教だ。
私がどれだけドキドキしてるかも知らずに触れたり近くに来るから
顔は赤くなるし、他の人にバレるんじゃないかってくらいきっと私は
｢だー！！！お前Aに近い！席戻れ！ハウス！｣
｢俺のハウスは、Aさんですもーん｣
｢はい、めめ説教、こっち来なさい｣
口元が緩みきって幸せそうな顔をするのだろう。
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かず(プロフ) - こんにちは！ドキドキしながら読ませていただき、2つ分、一気読みしちゃいました！これからも更新、楽しみにしています！ (4月21日 11時) (
レス) id: 69d89bba8e (このIDを非表示/違反報告)
清乃(せいの)(プロフ) - わたあめさん» わたあめさん！コメントありがとうございます！とても嬉しいです！頑張ります！これからもよろしくお願いします！ (3月17日 19時) (レス) id: 4f36815b2b (このIDを非表示/違反報告)
わたあめ - 続き楽しみに待ってます (3月17日 16時) (レス) @page30 id: c3da2a518a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：清乃(せいの) | 作成日時：2024年2月20日 9時
