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ぐるっと探しながら迷子センターを目指している私達。
流石にアナウンスしてもらわないとこの人数の中探し当てるのは至難の業だからだ。
結局見つからないまま迷子センターに着いてしまうと、事情を説明してアナウンスしてもらう。
一安心、これでアナウンスを聞いたお母さんはここに来るだろうと
蓮が係員さんに預けようとした瞬間に、あーちゃんが大声で泣き始めた。
｢やぁー！！！おねちゃと、おにちゃといるのー！！！！！おかしゃ、くるまでいっちょなの！｣
そんな姿にキュンとしてしまった私。
なんて可愛いんだろうと、お母さんはさぞ急いでここを目指しているだろうと容易に想像できる。
キッズルームにも入らないと言うので、私と蓮は膝をついて手を繋いで一緒に待つことにした。
｢おにちゃ、おーじしゃま？｣
｢王子様？ほんと？｣
｢うん！おかお、すっごくかっこいいから！｣
｢じゃあ、あーちゃんはお姫様だね。飛びっきり可愛いから｣
｢わぁー！じゃあ、あーちゃんおーきくなったら、けっこんちよーね！｣
あーちゃん4歳。結婚なんて言葉をもう知っているとは……！
この世に生を授かって4年で……！
そんなあーちゃんも可愛いと頬を緩めて二人の会話を聞いていると
｢俺は王子様だけど、お姉ちゃんだけの王子様なんだー｣
｢……！あーちゃ、おひめさまじゃない？｣
｢あーちゃんは、お姫様だよ！でも、あーちゃんの王子様はこれから出会うから、楽しみにしとけー？｣
｢わかった！おにちゃのおひめさまは、おねちゃなんだね！｣
こっちが恥ずかしくなってしまって上手く上を向けない。
なぜなら私の顔が熱くて赤いことは自分がいちばんよく知っているからだ。
あぁもう、好きって叫びそうになるほどに私の心臓がきゅーっとして苦しい。
｢あっ！居た……！どこ行ってたの……!!!｣
｢あ！おかあさーん！！！！｣
お母さんが迎えに来ると、私たちの手をパッと離して一目散に抱きつきに行ったのを見てひと安心する。
何度も何度も頭を下げてくれるお母さんに気にしないでくださいと言って
｢おかあさん、おねちゃとおにちゃは、おひめさまと、おうじさまなんだよぉー！｣
｢ふふっ、素敵だね。ほら、ありがとうって言って？｣
まさかお母さんにまで王子様とお姫様紹介されるなんて思わなくて
恥ずかしさで俯いてしまったけれど
｢おねちゃ、おにちゃ、ありやとぉー！！！｣
あーちゃんの可愛さにホッコリして
手を振ってお別れした。
｢じゃ、行こ？お姫様｣
｢ちょっ、と！恥ずかしいから止めて｣
｢いーじゃん。俺だけのお姫様｣
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かず(プロフ) - こんにちは！ドキドキしながら読ませていただき、2つ分、一気読みしちゃいました！これからも更新、楽しみにしています！ (4月21日 11時) (
レス) id: 69d89bba8e (このIDを非表示/違反報告)
清乃(せいの)(プロフ) - わたあめさん» わたあめさん！コメントありがとうございます！とても嬉しいです！頑張ります！これからもよろしくお願いします！ (3月17日 19時) (レス) id: 4f36815b2b (このIDを非表示/違反報告)
わたあめ - 続き楽しみに待ってます (3月17日 16時) (レス) @page30 id: c3da2a518a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：清乃(せいの) | 作成日時：2024年2月20日 9時
