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絶対会社では内緒という契約を結んだ私たち。
変に気を使われたくないということもある。
そして私が恥ずかしいということもある。
名前の呼び方も公私混同しないという事で契約成立。
｢いい？10分後に私出るから、先行ってて｣
｢分かってるって。｣
｢はい、ダメ。公私混同｣
｢…まだここ会社じゃねぇーじゃん｣
｢会社に行くんだから、今から＿＿＿＿ﾝﾝﾝｯ｣
人が話しているというのに、この男は急にキスして満足気な顔をしてくるから
本当に守れるのだろうかと不安になってしまう。
｢行ってきますのちゅーぐらい、良いでしょ｣
そう言うと、蓮はヒラヒラ手を振って先に家を出てくれた。
会社に着くと、深澤さん達が心配して駆け寄ってくれて私は頭を下げる。
｢百瀬さんは…？｣
｢百瀬さんなら、皆が私を目の敵にしてるから部署異動願いするんだとよ｣
目黒くんと結ばれたからと言ってフワフワしている場合ではなかった。
居場所をなくしてしまったのは、私のせいでもある。
｢気にすんなよ、A。よくやってた｣
そんな私の心が読めるのか、深澤さんは私の頭をくしゃくしゃ撫でて励ましてくれた。
｢あー、ふっかさーん｣
｢っわ、なんだよ！めめ｣
｢俺も、昨日迅速に対応したから撫でてください｣
｢え？お前に？珍しーな｣
急に現れた蓮にドキッとなりながらも恐る恐る目を見ると
視線を私のポッケに移してから私の目をまた見て顎をクイッとさせたので
何となくスマホを見ろ。ということなのかと思いながらメッセージを確認すると
"俺以外ダメ"
そう書かれていて、もしかしなくても私の事を妹だという認識している深澤さんにヤキモチを妬いたらしい。
私も逆なら嫌な思いをするんだし、思いやり思いやり。と思っていると
不満顔で出社してきた百瀬さんの手を掴んで人気のいない所に着いてきてもらった。
｢ごめんなさい。私のせいで居づらくなったんだよね。ごめんなさい｣
私が頭を下げるなんて意外だったのか驚いた顔をしている百瀬さん。
蓮には、もう近づかないでと言われたけれどこのことは私が謝りたかったのだ。
｢私、蓮に振られました｣
｢え？｣
｢あなたの酷いところを蓮に見せたら嫌いになると思ったのに。あんな一途な蓮、逆に気持ちが悪いのでもういいです｣
そう言われて、私も黙っていればいいのに
｢一途な目黒くんは、気持ち悪くないよ｣
余計なことを言って、彼女をまた不機嫌な顔になってしまった。
遠くから見てる人がいるなんて思わずに。
私は蓮のいい所を沢山褒めた。
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かず(プロフ) - こんにちは！ドキドキしながら読ませていただき、2つ分、一気読みしちゃいました！これからも更新、楽しみにしています！ (4月21日 11時) (
レス) id: 69d89bba8e (このIDを非表示/違反報告)
清乃(せいの)(プロフ) - わたあめさん» わたあめさん！コメントありがとうございます！とても嬉しいです！頑張ります！これからもよろしくお願いします！ (3月17日 19時) (レス) id: 4f36815b2b (このIDを非表示/違反報告)
わたあめ - 続き楽しみに待ってます (3月17日 16時) (レス) @page30 id: c3da2a518a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：清乃(せいの) | 作成日時：2024年2月20日 9時
