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｢あーあーあーあー、見事にイケメン囲まれてんねA｣
｢なんで私に言うの？千景｣
｢だって、目黒くんなんでしょ？Aの神様｣
｢いや、そうだけど…｣
だからって好きとか、そんな気持ちは無い。
どちらかと言うと、ありがたやーありがたやー！神様…！私こんなに変わりました！くらいの気持ちだ。
だから、折角の昼休憩で女子社員が集まってても
それに嫉妬している深澤さんが私の隣まで移動してきて何故かご飯を食べていても気にしていないのだ。
｢ふっか、顔が三割増しブサイクになってる｣
｢え、待って。阿部だけはそんな事言わない子だと思ってたのに｣
｢いやいや、その顔見させられながらご飯食べてる俺と瀬名さんの気持ちになってよ｣
深澤さんが、俺！目黒と仲良くなってくる！って言って態々社員食堂で私たちから離れた席に座ったのに
戻って来てそうそう嫉妬丸出しの顔でご飯食べられてたら、そう言いたい気持ちもわかる。
でも、お世話係として親しくなろうとしたのに
そして伝説を持っているのに一気に女子社員が目黒くんに黄色い声を掛けて居ないものとして扱われたのも可哀想で
｢深澤さん、宜しければこれ｣
｢A…！｣
と言うよりはこの人は優しいから、交流しに来た女子社員を無下にできなくて移動してきたのだろう。
なのに、ふざけてしまうから勿体ない。
｢A、半分こしよ｣
｢え？大丈夫ですよ？今差しあげたので深澤さんが食べてください｣
｢ダメ。だって、シュークリーム。Aの好物じゃん｣
な？と言って綺麗に半分に割れるこの人は器用で
こういうのが、きっとギャップというものだろう。
｢阿部さん、目の前にいたイケメンは誰ですか｣
｢残念ながら、ふっかだね｣
シュークリームを頬張っていると、いいなぁーと声が聞こえてきて
私のシュークリームを狙うなんて何奴…！って思いながら振り返ると
その瞬間に頭が目の前に降ってきて
｢ん、甘い｣
私のシュークリームを一齧りして、頬に付いたクリームを拭う目黒くんがいた。
状況整理ができない私が無意識に出た言葉は
｢…私のシュークリーム食べた？｣
だった。
我ながら何を言っているんだ、見ていただろうとツッコミを入れたくなるけれど
仕方ない。
急な出来事で頭が仕事をしてくれていないのだから。
｢んふ、食べました。美味かったです｣
｢あ、それはそれは…よかった…？｣
｢Aさん隙ありすぎ｣
勝手に食べておいて、と思わなくもないが
何故か憎めないのは、彼が私の神だからでしょうか。
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かず(プロフ) - こんにちは！ドキドキしながら読ませていただき、2つ分、一気読みしちゃいました！これからも更新、楽しみにしています！ (4月21日 11時) (
レス) id: 69d89bba8e (このIDを非表示/違反報告)
清乃(せいの)(プロフ) - わたあめさん» わたあめさん！コメントありがとうございます！とても嬉しいです！頑張ります！これからもよろしくお願いします！ (3月17日 19時) (レス) id: 4f36815b2b (このIDを非表示/違反報告)
わたあめ - 続き楽しみに待ってます (3月17日 16時) (レス) @page30 id: c3da2a518a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：清乃(せいの) | 作成日時：2024年2月20日 9時
