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百瀬さんの凄いところ、それは世渡り上手なところ。
私はどうしても苦手で堅い、真面目だなんだって言われてしまう。
｢あー、男性社員みんんっなメロメロじゃんー｣
｢俺はしてないよ｣
｢阿部ちゃん先輩は同族嫌悪だと思うけど｣
｢どうして？｣
｢ほら、あざと＿＿＿＿んむむむむっ｣
阿部さんにその単語を出すんじゃない！と心配になった私は千景の口を塞ぐ。
笑顔で仕事増やされたら可哀想だから。
うん、私はなんていい同僚なのだろうか。
そんなことを思いながら、給仕している百瀬さんに目を配る。
本当はお茶出しするよりも、早くこのデータを入れて欲しいのだけれど
あまり言うと責めないでくださいと泣かれてしまうので強く言えなかった。
｢お茶出ししてきました！｣
｢ありがとう。一応自分のことは自分でしてっていうルールがあるからしなくても大丈夫だよ？｣
｢…やっぱりAさん、私の事嫌いですよね？私のすること全部に文句言うし…！｣
何故そうなる…！それが定着したら困るのは君だから言っているのに。と思いながら、なだめて何とか仕事をするようにフォローを入れるのだけれど
ふと思ってしまう、もしかしてこんな風にフォローしたりするから
私に対してだけすぐ泣くのかな？ってそれとも＿＿＿＿
｢Aさんは、そういうことする女じゃない｣
｢蓮…！でも聞いてよ…！｣
｢お前がお茶汲みして、それが当たり前になったらお前に負担が掛かるってそう思ってるから言ってんの｣
｢…蓮のばかぁっ…！｣
私を困らせる度に目黒くんが来るから、私を困らせようなことをするのか。
何にせよ、こんなこと思ってはダメだ。
目黒くんには、個人的に有難いけれど、拗れるから我慢して見守ってて欲しいとメッセージを送ると
不満全開なスタンプで返された。
でももし、目黒くん目当てでしているのならこれも治まるのかもしれない
そう希望を持って仕事の続きをする。
｢A！この資料数字滅茶苦茶だぞ！｣
｢あ、す、すみません。すぐに手直しします｣
ここ数ヶ月の一日のルーティンは、まず上司に怒られるところから始まる。
｢百瀬さん、資料作り終わったらチェックさせてほしいので、1回データ私にください｣
｢…ミスは全部私のせいですか…！？｣
もちろん私の場合だってあるけれど、この資料に私は手をつけていないのに作成者の名前が私になっているということは百瀬さんだ。
心が疲弊しすぎているのかもう限界なのか
こっちが泣きたいと、弱音を吐きそうになった瞬間に
｢Aさんっ…!!｣
｢Aっ！｣
意識を手放した
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かず(プロフ) - こんにちは！ドキドキしながら読ませていただき、2つ分、一気読みしちゃいました！これからも更新、楽しみにしています！ (4月21日 11時) (
レス) id: 69d89bba8e (このIDを非表示/違反報告)
清乃(せいの)(プロフ) - わたあめさん» わたあめさん！コメントありがとうございます！とても嬉しいです！頑張ります！これからもよろしくお願いします！ (3月17日 19時) (レス) id: 4f36815b2b (このIDを非表示/違反報告)
わたあめ - 続き楽しみに待ってます (3月17日 16時) (レス) @page30 id: c3da2a518a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：清乃(せいの) | 作成日時：2024年2月20日 9時
