#21 🖤side ページ21
｢ちょっと…！目黒くん、いいの…!?｣
困った顔で引っ張られながらそう言うAさん。
正直可愛すぎてやばい。
俺の語彙力どこに行った？ってくらいそんな月並みの言葉しか紡げない程に可愛すぎる、Aさんが。
俺はこの人が好きなんだから関わらないでって牽制で額にキスした時も真っ赤な顔して口パクパクさせてて
｢何がですか？｣
｢何がって…あの子、目黒くんと話しをたそうな……感じがしたから｣
＿＿＿＿俺のこと好きなんじゃないかって、勘違いしそうになる。
気長に、俺という存在がAさんの中で大きくなればいい。
そう思ってても、早く俺のこと好きになってくれないかな、なんて思って
｢俺が話したいのも一緒にいたいのも、Aさんなので｣
｢…わか、ったから……近い｣
神様なんて大それた存在じゃなくて、もっと近い存在になりたい。
赤くなってるのは俺を意識してるから？
ねぇ、教えて？って思ったら止まらなくて、外とかそういうのを忘れてAさんの頬を掬う様に触る。
この頬も、俺だけが触りたい。
ふっかさんにも阿部ちゃんにも触らせたくない。
｢も、もう終わり｣
｢Aさんのケチ｣
｢ケチじゃない｣
あまり困らせて嫌われるのは本望じゃない。
だから、気を取り直してどこ行きましょうかと聞くものの目の前の彼女は
心ここにあらず、という感じだった。
多分、俺に聞きたいことがあるのに踏み込んでいいものかという顔な気がする。
そんなこと気にしなくていいのに
Aさんに話さないことなんてひとつだって無い。
全部知りたいなら、全部教えたい。
｢俺の好きな静かなカフェがあるんですけど、そこ行きません？｣
｢え？う、ん！行こうか｣
お爺さんが一人でやってる、穴場のカフェに到着して俺は珈琲
Aさんは、苦いのが飲めないの。なんて可愛いことを言ってココアを頼んだ。
こういう所も可愛すぎる
全てが可愛い。
｢Aさんになら全部教えますよ？｣
｢ﾝｯ…！ゲホッ……な、何が？｣
｢俺に何か聞きたいこと、あるでしょ？｣
正解？と聞くと、目を逸らしながら観念したように頷く彼女を安心させるように
何でも聞いてください、全部知って欲しいからと伝えると
タイミング良く来たココアに一口口をつけると深呼吸をして俺を真っ直ぐ見つめるAさん。
｢…あの子に、好きって言わなかったの？｣
さっき会った女に限らず元カノ達に言ったことは一度もない。
｢言いませんよ、あの人達が愛してるのは俺じゃなくて、俺の彼女になれた自分。ですから。｣
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かず(プロフ) - こんにちは！ドキドキしながら読ませていただき、2つ分、一気読みしちゃいました！これからも更新、楽しみにしています！ (4月21日 11時) (
レス) id: 69d89bba8e (このIDを非表示/違反報告)
清乃(せいの)(プロフ) - わたあめさん» わたあめさん！コメントありがとうございます！とても嬉しいです！頑張ります！これからもよろしくお願いします！ (3月17日 19時) (レス) id: 4f36815b2b (このIDを非表示/違反報告)
わたあめ - 続き楽しみに待ってます (3月17日 16時) (レス) @page30 id: c3da2a518a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：清乃(せいの) | 作成日時：2024年2月20日 9時
