#11 🖤side ページ11
俺が高校生になったらやりたいことリストなんて、作ってた。
その中の一つに屋上でのお昼寝、それか屋上で天体観測があって
天体観測は流石に夜だし怒られるだろうし。なんて思って妥協の末の昼寝に持参した枕を持って準備万端に気持ちよく寝ていると
｢＿＿＿＿好きです！｣
マジか。屋上で告白する場面にまさか自分が居合わせるなんて思わなくて何だか悪いことをしている気分になりながらも聞き耳を立てていると
自体は思わぬ方向に動き出してしまった。
告白自体が冗談で、そんなガキみたいな事する奴がまだいるのか。なんて思いながら女の子は大丈夫だろうかとそーっと見ると
酷く傷ついた顔をしていた。
彼女はその好意を1回受け取ろうとしていたのだから当たり前だ。
すごく傷ついている彼女の顔が脳裏に焼き付いて
助けてあげたい。なんて感情で後先考えずに動いてた。
｢すみません、私なんか、助けて貰って｣
悲しそうに俯く彼女がこれ以上傷つかないように
俺は俺が思った言葉を掛けていた。
まさか、彼女を変えていた言葉だとは思いもせずに。
＿＿＿＿それから暫く、彼女の様子が気になった俺は3年の教室をウロウロしていた。
仲良くしてもらっている先輩に用事がある、体で。
｢Aー、あんな奴ら気にしなくていいよ｣
｢うん、もう大丈夫だよ。気にしてないし｣
｢アンタは優しすぎるんだよねー｣
｢私は、心配してくれる友達がいて幸せだから｣
＿＿＿＿そう言って笑った彼女の笑顔は痛々しいのに、芯があって
なんとも言えない感情になる。
｢珍しい。アンタすぐ、私なんか心配しないで？って言うのに｣
｢助けてくれた、神様みたいな人が自分の価値下げたらダメって言ってたから｣
健気で、守ってあげたいって勝手に思って。
話しかけに行こうにも、俺の仲良しの先輩が邪魔して話しかけに行けずに
連絡先も分からないまま別れた彼女に
｢……神、様…？｣
また会えるだなんて、それももっと綺麗な姿になって
これは運命以外にどう形容しようか。
だから俺はこう思ったんですよ、Aさん。
｢目黒くん、こんな所で居眠りなんて怒られるよ｣
｢んー、昼寝日和でしょ？｣
｢……そう、だけど。深澤さんが目黒くん居ないーって怒ってるから戻って｣
｢やだ｣
｢ヤダって…君ねぇ…！｣
｢他の男の名前出さないでよ、Aさんの意地悪｣
ひんやり冷たいAさんの手を頬に付けると気持ちよくて
なのに、顔は暑そうなAさんが可愛い。
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かず(プロフ) - こんにちは！ドキドキしながら読ませていただき、2つ分、一気読みしちゃいました！これからも更新、楽しみにしています！ (4月21日 11時) (
レス) id: 69d89bba8e (このIDを非表示/違反報告)
清乃(せいの)(プロフ) - わたあめさん» わたあめさん！コメントありがとうございます！とても嬉しいです！頑張ります！これからもよろしくお願いします！ (3月17日 19時) (レス) id: 4f36815b2b (このIDを非表示/違反報告)
わたあめ - 続き楽しみに待ってます (3月17日 16時) (レス) @page30 id: c3da2a518a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：清乃(せいの) | 作成日時：2024年2月20日 9時
