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女の子は流石にマズいと思ったのか、もう行こ！と言って男子を引っ張ってそのばからはなれてしまった。
残ったのは私とイケメンくんだけ。
｢すみません、私なんか、助けて貰って｣
｢なんかって言葉、良くないですよ？自分で自分の価値下げたらかわいそーですよ｣
＿＿＿＿先輩。
そう言うとヒラヒラ手を振ったところでいつも目が覚める。
｢ん…んー…ﾊｯ…！寝てる…！メイクは？落とした？…！落としてないじゃん…！｣
最悪な目覚めすぎる。
昨日の私が落とし残したメイクと、散らかしたスーツ達。
まずはスーツをどうにか干して、スチームアイロンで伸ばさないといけない。
今日だって出社だ。休みなわけが無い、
なんて言っても、ど平日だから。
｢おはよ、A。顔怖い｣
｢うぅ、聞いてくださいよ！阿部さんー…｣
｢さては、また見たんだ｣
｢ご名答です…｣
阿部さんは、私の上司で非常に優しくて、そして何よりあざとく
女子のよりひょっとしたら可愛いのではないかと思っているけれど言えない。
何故なら、ありえないほどに仕返しをされるから。
この間なんて、耐えきれなくてあざとすぎません！？と言ったら笑顔で山盛りの書類置かれたもの。
｢でも、そのあとイケメンの後輩に助けてもらったんでしょ？｣
デスクでメイクをしながら私の方をむくのは同期で同僚の瀬名千景。
彼氏は売れないお笑い芸人で、滑ってるところが面白くて好きらしい。
｢私にとっては、神様。イケメンと言うよりは神みたいな輝き放ってた｣
彼が、自分の価値を自分で下げたらダメだと言ったから
私は私でも変われるんじゃないかって
まずはダイエットをして、気をつけてなかった髪の毛を気にするようになって
とにかく自分を褒めて、周りに流されないように少しづつ努力した結果
｢なんだよー！俺抜きで話すなよ！Aー！｣
｢深澤さん、抱きつかないでください｣
｢えー、好きな子に抱きついてるだけなんだけど｣
深澤さんという、私の上司兼元お世話係さんは社内人気がえげつなく
社用の電話ですら受け取るな、惚れるぞという伝説をつくりあげた男。
そんな彼に好きだと毎日言われたら、前の私ならまた信じ込んで惚れていただろう。
｢やばっ…！Aの顔っ…！怪訝な顔してるよふっか。離してあげな｣
｢え、イケメンにバックハグされてんのに？｣
｢それじゃ、私が今のAの顔を撮影してあげましょー｣
これは冗談だと判断できるようになり、受け流すことができるようになったのだ。
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かず(プロフ) - こんにちは！ドキドキしながら読ませていただき、2つ分、一気読みしちゃいました！これからも更新、楽しみにしています！ (4月21日 11時) (
レス) id: 69d89bba8e (このIDを非表示/違反報告)
清乃(せいの)(プロフ) - わたあめさん» わたあめさん！コメントありがとうございます！とても嬉しいです！頑張ります！これからもよろしくお願いします！ (3月17日 19時) (レス) id: 4f36815b2b (このIDを非表示/違反報告)
わたあめ - 続き楽しみに待ってます (3月17日 16時) (レス) @page30 id: c3da2a518a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：清乃(せいの) | 作成日時：2024年2月20日 9時
