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｢Aさん…お、俺…データ消してしまいました…！すみません！｣
｢え｣
＿＿＿＿AA、本日後輩のヤラカシにより残業確定です。
いいんだ、いい。人は誰しも間違いを犯す物だから。
｢でも流石に…疲れた…｣
フラフラの足取りで取り敢えず玄関の鍵を閉めて、目指すはベッド。
スポっと頭からダイブするとベッドのスプリングがいい感じに跳ねてそれが私の睡魔を刺激してしまう。
お風呂に入ってからだぞと脳がそう話しかけてくれるのだけれど
私はこの心地よい揺れに負けたのだ。
社会人だと言うのにスーツも脱ぎっぱなしにして即入眠。
｢＿＿＿＿A、さん！好きです！俺と付き合ってください！｣
見覚えのある屋上、見覚えのある制服に生徒。
あ、夢だ。
そう思うまでに時間はかからなかった。
なぜなら私は、何故か疲れているとこの忌々しい夢を見てしまう呪文にでもかけられているから。
あぁ、明日の私の機嫌は最高潮に悪いだろうな。なんて
自分のことなのに、妙に無関心な気持ちなのはここが夢の世界だからだろう。
｢えっ、わた、わた、私？｣
そう、目の前の男子は顔を赤くしながら首を縦に振って肯定する。
初めての告白だった。
だから、私もかなり舞い上がっていたし！高校生で彼氏なんて大人じゃん！なんて単純明快な脳のせいで
｢私、でよけ＿＿＿＿｣
差し出された手をつかもうとすると、それよりも先に爆笑する声が屋上を支配したのだ。
もちろん目の前の男子も。
なんのこっちゃと頭を回転させていると
｢ざーんねーん！嘘でしたー！！！｣
｢間違えただろ！な！な！！！｣
理解するよりも先に、この人たちが正解を言ってくれた。
あぁ、最悪。
人の顔面偏差値がいい所中の下だからってやっていい事と悪い事があることも分からないのかこの人たちは。
中には女の子もいて本当にタチが悪い。
｢いーけないんだー！いけないんだー！｣
その当時の私は恥ずかしさで俯くしか無くて、下ばかり見ていると
頭の方から楽しそうな声が降ってくる。
｢は？なんだよ、お前！｣
｢いっけないんだー。寄って集って、んなクソだせぇことしてるなんて｣
全員が上を向いてるから、私もかおが気になって恐る恐る見上げると
｢ちょ、め！目、目黒くんじゃん！！｣
｢は？何、知ってんの？｣
｢知ってんの？って…アンタ…二個下のイケメン後輩で有名な目黒くんだよ！？｣
女子生徒がイケメンというのも頷けるほどのイケメンが楽しそうに私達を見下ろしながら笑っていた。
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かず(プロフ) - こんにちは！ドキドキしながら読ませていただき、2つ分、一気読みしちゃいました！これからも更新、楽しみにしています！ (4月21日 11時) (
レス) id: 69d89bba8e (このIDを非表示/違反報告)
清乃(せいの)(プロフ) - わたあめさん» わたあめさん！コメントありがとうございます！とても嬉しいです！頑張ります！これからもよろしくお願いします！ (3月17日 19時) (レス) id: 4f36815b2b (このIDを非表示/違反報告)
わたあめ - 続き楽しみに待ってます (3月17日 16時) (レス) @page30 id: c3da2a518a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：清乃(せいの) | 作成日時：2024年2月20日 9時
