#36 ページ36
1期全部見終わってしまった。
見終わったということは、だ。
さっくんを傷つける時間が近づいているというわけだ。
私がカラちゅんから貰ったもの、クソダサいズボンはどこから買ったのかという疑問だけだった。
それでも、トッティーのそのツッコミのおかげで笑い転げることは出来たのですがね！
"さっくん、今暇？"
緊張なんて、彼に対して1度もしたことがないのに
私は今、とても緊張していた。文字を打つ手が震えて、心臓もバクバクうるさくて送信して既読の文字を見たくなくて
通知音も小さくしてベッドに投げるようにスマホから遠ざけて
一旦ソワソワしてみる。
満足するまでソワソワして、覚悟を決めて確認しようと決めてみたものの
せっかちな私は待てなくて、スマホの通知を確認する。
"暇だよー！デートのお誘い？"
さっくんの一言一言に針が刺さったようなそんな痛みが私の心臓を襲う。
"なーんて、どこ行けばいい？"
痛い
痛いけど、これから痛くなるのは、私じゃない。
私が痛くなる資格など無い。
｢よっ！A｣
｢さっ、くん｣
私が、私の心を優先したのだから
私は覚悟を決めないといけないのだ。
｢うわぁぁぁっ！やっぱりかぁぁぁっ！｣
｢え？まだ、何も言ってない……！｣
｢あり、違った？俺の予想は、これなんだけど｣
この人は優しすぎる人だ。
本当に心が、優しい人。
きっと、私のことを考えてのこの茶番だろう。
私が伝えやすいように、ふざけて和ませて
ごめんね、さっくん
さっくんへの好きは＿＿＿＿
｢ごめん、なさい、さっくん……｣
｢ほらなー？やっぱり！｣
＿＿＿＿恋してる好きじゃなかった。
俺とお前は何があってもこれからも友達！な！そう言って走って私に背を向けるさっくんは震えてて
何度も何度も小さくごめんなさいと、私はそう言うしか無かった。
｢A？｣
｢っ、あ、翔太……くん…｣
｢なんで校門にいんの？つか、なんで泣いて…あ、いいや、こっち｣
翔太くんの顔を見たら、何故かもっと涙が溢れてきた。
理由は分からない、なのに翔太くんは何も私に追求しない。
買い物袋が似合わない翔太くんが私の手を引いて連れてきたのは
｢ばーちゃん、ちょっと奥貸してー！｣
｢またアンタは、急なんだか……バカ孫!!女の子泣かせたんか！｣
｢痛ｯ!!俺じゃねぇっての！俺は今から慰めんの！｣
なんだか、暖かい雰囲気の
すごく居心地がいいって反射的に思ってしまう程落ち着く
駄菓子屋さんでした。
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清乃(せいの)(プロフ) - あんこさん» あんこさん、初めまして！ありがとうございます！とっても嬉しいです！これからも頑張りますので、よろしくお願いします！…！知っているアニメで良かったです…!!一安心しました！笑これからもよろしくお願いします！(( *´ `) (2月14日 21時) (
レス) id: 4f36815b2b (このIDを非表示/違反報告)
あんこ(プロフ) - 初めまして！とても引き込まれるお話で、毎回更新を楽しみにしています(*^^*)自分が知ってるアニメもたくさん出てきてそこも嬉しいです！これからも応援しています★ (2月14日 13時) (レス) id: e42437901a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：清乃(せいの) | 作成日時：2024年1月31日 22時
