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｢ﾁｯ……めんどくせぇ…｣
早速の放課後、渡辺翔太サンは不機嫌であった。
それもそのはず、私と二人きりで教室にいることの苦痛さ、そして名簿を作れという意味のわからない仕事を押し付けられたからだ。
担任様曰く、HAHAHAー！仲良くなれよ☆と言って去っていったけれど
余計なお世話と言うんです、ありがた迷惑とも言う。
私と渡辺翔太サンの距離は、クラスの人という認識かそれ以下で問題無いのです。
｢あ、あの、私ひとりでできるので、渡辺翔太サンは帰って大丈夫です……｣
｢…さっさとやるぞ｣
面倒くさいのならと思って帰ってもいいと言うと、やり始めるのは何故なのか。
この人の行動原理が分からない。
｢翔太！部活！なにしてんだよー！｣
｢学級委員の仕事！遅れるって先輩に言っといて、俺後から行くから｣
｢おー！了解！｣
あぁ、そうか。この人は部活に行けないことに不機嫌なのか。
その気持ちは分からんでもない。
私も早く今期のアニメについてみんなと語り合いたいからだ。
何となく、顔で判断だけど渡辺翔太サンは運動部だろう。
運動できそうな、感じがするから。
｢あ、の、私、やっぱりひとりでしますから｣
｢いーって｣
｢部活、行きたい気持ち、分かりますし。……あ、その、行ってください｣
｢Aサンさ、1人で何でもかんでもしてたら潰れるよ｣
俺を頼れば？同じ委員なんだし。そう言って男子の名簿を書き始める彼。
頼れる関係値では無いことを、彼は理解していない。
私は人一倍、人と仲良くなるのに時間を要するのだ。
仲良くもない、ましては仲良くなれるようなタイプでは無い君に今頼ることは私の精神的な問題で難しい。
｢あ、翔太がちゃんと仕事してる。てっきり押し付けると思ったのに｣
｢涼太俺の事なんだと思ってんだよ｣
｢んー、さぁ。秘密｣
そして、困ることにカースト上位が揃ってしまってすごく居心地が悪い。
会話に入るなんて高度なことはしない。
というか、出来るはずがないのだけど、すごくソワソワしてしまう。
｢Aさん、もし翔太がサボったら俺に言って？｣
｢あ、えっ、と……｣
悪い人だとは思わないのだけど、なんと言えばいいのか
この人の背景、赤薔薇が舞っている気がして流石カースト上位者と圧倒されてしまう。
宮舘涼太サン。ロイヤル感が至近距離だとえげつない。
｢うっせ。帰宅部はさっさと帰んな｣
｢冷たいなぁ、俺もクラスメイトと仲良くしたいのに。ね？Aさん｣
｢え……あ、はは、程々に……で、お願いします……｣
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清乃(せいの)(プロフ) - あんこさん» あんこさん、初めまして！ありがとうございます！とっても嬉しいです！これからも頑張りますので、よろしくお願いします！…！知っているアニメで良かったです…!!一安心しました！笑これからもよろしくお願いします！(( *´ `) (2月14日 21時) (
レス) id: 4f36815b2b (このIDを非表示/違反報告)
あんこ(プロフ) - 初めまして！とても引き込まれるお話で、毎回更新を楽しみにしています(*^^*)自分が知ってるアニメもたくさん出てきてそこも嬉しいです！これからも応援しています★ (2月14日 13時) (レス) id: e42437901a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：清乃(せいの) | 作成日時：2024年1月31日 22時
