お隣の諸伏くん

お隣41日目 ページ43

『いらっしゃいませー…あ！景光くん！零くん来てくれたの？ありがとう、私への貢物は小説で良いよ』



「どれが欲しい？」



「やめろ馬鹿、ヒロにそういうこと言うなよ真に受けるから」







すごい流れるように会話が進んだね、けど景光くんの即答には私もびっくりしたの。



けど今更だよね…はは。






『でも流石に私を見に来ただけではないしょ？何買うの？』




「？いや、君を迎えに来ただけだよ」



「うん、そこのファストフード店にいるから終わったらおいでよ」






いや確かに2人とも部活入ってるからいつもこのくらいには来れるだろうけど、私待つためだけにあと2時間そこにいるの？





『い、いいよ！帰んなよ！！2人だって部活やって帰ってきてるんだから、私21時半までだよ！？』



「だから迎えに来たんだよ、危ないでしょ？」





あ、危ないって、ここから家まで歩いて15分くらいだからすぐ着くのに…。





『あの、私一応君たちと同じ高校生なんだけど…』




「うん？知ってるよ」



「何当たり前なこと言ってるんだよ、じゃ、終わったら来いよ」






今度友達と門限いっぱいまで遊んでやろ。





良かれと思ってやってくれてるのは分かるし心配してくれてるのも分かるけど、私が友達と遊んだ時とかもそうするんだろうな。



…シンプルに私バブじゃん。






『無理…辛……早く自立しよ』

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