お隣の諸伏くん

お隣40日目 ページ42

『え、2人とも警察官になるの？』



「ああ、僕が聞いた時にはヒロもそう言ってたぞ」





『警察官かぁ…、私はなれるかなぁ』





そう口に出した途端机をバンと叩かれて、目の前にはいつの間にか景光くんがいた。





「僕は絶対反対するから！！」




『まだ何も言ってないよ私…それに2人がやるなら私がやっても良いでしょ？』



「君は…運動センスはあるけど体力がないからな」






そんな事言わないでよ、体力はあんまし必要ないからいいんだよ。





『まあ、私司書さんになりたいって決めてるから着いていけてもせいぜい大学までかな！2人は大学はもう考えてるの？』



「一応な、て言うか今更僕たちに着いてこないなんて言わせないぞ」




「ゼロは勿論、僕もAも学力的には申し分ないから大丈夫だよ」






まあまだ入学したばっかりなんだけどね。




部活には入らないで勉強とアルバイトに専念しようかなぁなんて零せば2人とも驚いてアルバイトをするのかと言ってくる。






『うん、お母さんは無理しなくていいって言うけどお給与もそこそこな古本屋さん見つけたんだよね、2人とも来てね』






割と穴場っていう感じの所だから暇な時は好きな本読んでいいよって言われたの。



最高すぎる！






「Aバイトするのかぁ…可愛いよなぁ」




「君からしたらなんでも可愛いんだろ…僕もうそのセリフ聞くの飽きたよ」





そんな事を小声で話してたなんて露知らず、私は先程の会話を思い出していた。





…待って学力申し分ないよって私の大学に関しての意見は聞かない感じ？？





ふーん、なるほどね？？

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