お隣の諸伏くん

お隣33日目 ページ35

降谷くんと別れて、諸伏くんと2人で帰っていると隣でランドセルを漁ってあるノートを渡してきた。




『あ…書いてくれたの？』




「勿論！…一昨日は本当にごめんなさい」





怒っていたから書いていないものだと思っていたからびっくりしたし、更に頭を下げられるからまたびっくり。





『な、なんで！むしろ、私が無神経なタイミングであんなこと言っちゃったから、私の方こそごめんなさい』






諸伏くんからノートを受け取って、私もそう言えば諸伏くんはこっちを向いて言った。





「これからはもう絶対にAの事傷付けたりしないから」






初めて諸伏くんに呼び捨てにされて、心臓がトクリと音を立てたのは私だけの秘密。




『へへ、うん。ありがとう景光くん』




「！！今、名前！」



『だって景光くんが呼び捨てにするから、何となく私も変えようと思って！』





そう言えば、降谷くんはずっと呼び捨てだったなぁ…。



明日いきなり名前で呼んだら驚くかな！






『そうだ！今日ね、お母さんがオムライス作ってくれるの！景光くん達もおいでよ！私、お母さんに言って零くんにも電話するから！！』




おばさんも連れてきてね！！と言って景光くんの返事も聞かずにお家に入ってお母さんを呼んだ。

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