お隣の諸伏くん

お隣43日目 ページ45

『ふむ……おかーさーん！』


「ちょっともう夜遅いんだからもう少し声量落としなさい」






明日、久しぶりに3人で遊びに行くことになったのだけど、何となく服装に迷ってしまった。





『へへ、ごめんなさい。これ、どっちの方が可愛い？』




「なあに、景光くん達とのお出かけでしょ？ん〜…お母さんはこっちが好きかな」






私が両手に提げていたのはオーバーサイズのトレーナーにスキニーとニットカーディガンにシースルーのトップスにマーメイドスカート。





お母さんが指さしたのはスカートの方だった。






『その心は』




「あの2人の隣に並ぶなら、雰囲気合わせないと」






お母様素敵！！






『ね、明日お母さんに髪結って欲しい！』





「え〜Aいくつになったのよ…お母さん仕事だから早く起きてね」






『わあい、起きる起きる、じゃあお休みなさいお母さん』







お休みの声を背中に受けて、階段を登っていく。





机に向かって景光くんとの交換ノートを取り出した、え？高校生でもまだ続けてるのかって？





続けてます、景光くんがやろうって言い続けてくれてるからずっとやってる。








【景光くんへ、明日(これ読む時はもう今日かな？)のお出かけすっごい楽しみだね！！





3人でのお出かけ久しぶりすぎて、お母さんに服選んでもらったの！髪もお母さんに結ってもらうんだ〜！





明日は3人で沢山写真撮ろうね、そろそろ机の上の写真立てを新しくしたいからそれも2人に選んで欲しいなぁ。





後ね、本当は2人のお迎えすごく嬉しいよ！！】








…なんか恥ずかしいな！！

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