お隣の諸伏くん

お隣36日目 ページ38

そんな感じで、隙を見てスカートを上げてみればキッとこちらを睨む零くん。




他クラスの男の子から遊びに誘われたら一目散に駆け寄り話を遮る景光くん。




そんな私は男友達は小学校までの、中高では女の子の友達の連絡先しかゲットできなかった。





『…まあ別に。守ってくれてるの分かってるから嫌じゃないけどね』




「ふふ、そうね。あの2人がいるならお母さんも安心だわ。それじゃあ私は仕事行くから、入学式、行ってあげられなくてごめんね」



『ううん、平気だよ！行ってらっしゃいお母さん』






Aも気を付けて行きなさいねという言葉を貰い、迎えに来るであろう景光くんを待った。




えへへ、やっぱり初めてのセーラー服可愛い！




大きな鏡の前でくるくると見ていれば家のチャイムが鳴り、家を出れば景光くんと車の運転席には百合子おばさんがいた。





『おはよ〜景光くん、百合子おばさん』



「まあ、Aちゃんセーラー服似合ってるわね！とっても可愛いわよ！！」



「うん、すごい似合ってるね」






最近ちょっと困っているのは景光くんがストレートに私を褒めること。




何を隠そう私は景光くんに片想い中なのである。





『へへ、2人ともありがとう。景光くんも似合ってるよ学ラン。早く零くんも迎えに行こ』




「ゼロって、新入生代表のスピーチあるから先に行くって言ってなかった？」






あっ忘れてた、そうだ、うちの零くん成績優秀すぎるんだった！！




そうだったねと言って2人で百合子おばさんの車に乗り込んだ。

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