検索窓
今日:2 hit、昨日:16 hit、合計:62,962 hit

フリーター、1人が寂しい ページ25

『ただいま〜、みんなの一人娘が帰ってきたよ〜』





1人で喋りながら小さめのお仏壇の前に座る。


家族で暮らしていた家はもう使えないので、アパートを借りてお仏壇も買った。






『今日は陽翔が寝ちゃってから4年なんだよ、寂しいね...母さん達はそっちで何してるのさ、私だけ除け者?酷いな〜.....っ』






なんで私、1人なんだろう。



おばあちゃん達だっているし、生きてる親戚も何人もいる、家族だけがもういない。




それがどうしようもなく悲しい、毎日喚きたい泣きたい暴れたいそれじゃ足りない。




でも、私は生きていかなきゃいけない。








『なんで、いないのっ...私まだ未成年だよ、ひとりじゃ生きていけないのに!!』






頭を撫でて貰えないし、助けて貰えない


叱って貰えないし、正して貰えない




いずれは全部、自分1人でやっていかなきゃいけないけど、そのいずれはもう少し先が良かった。






『.......自分のご飯って美味しくないね、母さん...っ仕事で稼ぐのって楽じゃないね父さん...もっと、遊びたかったね陽翔ぉ...』









迅side



「ちょっと迅!何帰ってきてるのよ!!Aさんは???」




今日はあたしのご飯食べてもらおうと思ったのに!!と叫んでいる小南はとりあえず置いておく。




「あいつ、今日弟の命日だからな」




今日は帰ってこない、そう言うと小南は寂しそうな顔をした。





「Aさんって、家族の話私たちにほとんどしてくれないのよね...」

フリーター戻る→←フリーター家に帰る



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (83 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
277人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ぱんぴー | 作成日時:2021年2月25日 14時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。