フリーター病的お節介 ページ19
『あれ、陽太郎くん...雷神丸にパン食べられてるよ...林藤さん、ちゃんと見てあげてくださいよ〜』
「コイツのこれはもう治らんさ...て、陽太郎は?」
え...いない?あ、ドア開いてる、さては…
『陽太郎くーん、お寝坊のままだよ〜』
5人が話してるであろう部屋に入ると思った通り、こっくりこっくりしながら挨拶をしている。
『ほらほら〜起きてくださ〜い。陽太郎くんの後輩3人はみんなしっかり起きてるよ〜』
「お前もう母親だよね、陽太郎の」
「陽太郎ってより玉狛の母ですね〜」
3人で呑気に話していると少し床から振動が伝わる、なんだ?
突如、バンッ!という音と共に扉が開いた。
半泣きの桐絵ちゃん、その後ろに京介くんに木崎さん。
『どうしたの?桐絵ちゃあああ陽太郎く〜ん』
「お前かぁ!!あたしのどら焼きを食べたのはぁ!!」
どら焼き...それって昨日みんなに出したやつだよね、確かに食べたけど...。
あら陽太郎くんそんな返事したら勘違いされるよ?
※彼は1人で2個食べています
『桐絵ちゃん泣かないで〜、後でケーキ一緒に買いに行こうね、木崎さんに車だしてもらお』
「...2個買っていい?」
『うん、いいよ。みんなにどら焼きくれてありがとう』
あたしショートケーキもタルトも食べたい、けどガトーショコラも食べたいの!!
そっかそっか、全部買っちゃおうね〜。
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「Aさんって、どこまで俺らのお願い聞いてくれるんすかね...」
「やめておけよ京介、あいつこの前テレビの宣伝見て..
「京介くんもそろそろ免許欲しくなる時期かな...いくらだっけ」なんてかなり真剣な顔して通帳見てたぞ」
「....え???」
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作者名:ぱんぴー | 作成日時:2021年2月25日 14時