玉狛支部のフリーター (ページ15)

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フリーターお菓子大量ページ15

｢良かったら、私のあげるよ｣

『千佳ちゃん...！！良い子だね。ちょっと待っててお菓子持ってくるから』

え、あのお構いなく...！という千佳ちゃんの言葉は聞き入れません。

良い子にはおやつをあげる決まりです。

『はい、このクッキーあげる。陽太郎くんにお菓子あげてくれてありがとう』

にこにこしながら頭を撫でるAに栞が思わず突っ込む。

｢Aさーん、たぶん中学生ってその甘やかし方しないよもう｣

『えっ...だってほら、駿くんとか藍ちゃんも猫みたいな顔するし...』

あの2人は常に優しいAが好きなだけできっと他の人にもそうな訳では無いだろう...と、心の中で唸る栞。

木虎に至っては心酔の域にも見えるらしい。

『ん～そっかなぁ...陽太郎くんどら焼き食べたら手洗おうね。ペタペタするから』

程なくしてこの玉狛支部の説明を栞からされる。

『あ、陽太郎くんちょっと降りて～。私少し迅くんの所行くから待ってて』

｢うむ、仕方がないな｣

ありがとうと言って席を立つA、しばらくして迅を見つけた。

『迅くん、あの子たち今日泊めるんでしょ？買い物行ってくるね私』

｢あぁ～いいよいいよ。今日は林ご飯作らなくて大丈夫。俺のサイドエフェクトがそう言ってる、せっかくならあいつら寝る部屋整えてやって｣

『え…うん、わかった……』

｢飯作ってやれないからってそんなへこむ？？？？？｣

甘やかすのが私のモットーなので…。