玉狛支部のフリーター (ページ29)

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フリーター心温まるページ29

『ん～美味しいねぇ、どう？藍ちゃん』

｢は、はい！とっても美味しいです、普段はあまり来ないような場所なので緊張しますが…｣

あの後、少し気分を変えてスイーツの食べ放題に。

お代？任せて勿論私持ち！

『藍ちゃんは自分にも厳しいからねぇ、息抜きも大切だよ』

｢そんな、林さんに比べれば私なんてまだまだです！｣

『もー、いつまでもお堅いな藍ちゃんは、名前で呼んでっていつも言ってるのになぁ』

ちらっちらっと視線を送りながら藍ちゃんを見やると何故かお顔を赤く染めていた。

｢えと、それじゃあAさん…で、良いんでしょうか…っ｣

藍ちゃんは、自分より立場が下の人には少しばかりきつい物言いになるけれど。

実はこんなに可愛い一面があるのを私は知っている。

今だって少し声が裏返って震えていたし、本当に私を尊敬の的として見てくれているのが伝わってくる。

『うん、嬉しい！さ、もっと食べよう！明日からはまた藍ちゃんトレーニング始めるんだから！』

｢は、はい！！いただきます！｣

その後、後先考えず食べた私は吐き気に襲われ、藍ちゃんに介抱されながら帰ってきた。

一応藍ちゃんのお家までは送ったけれど、終始心配されっぱなしだった。

面目ねぇ！

『ふぅ、早く玉狛帰ろ！』

今日は星が綺麗だった。