パンダの妹

じゅじゅ散歩的なPart1 ページ42

｢A、この子が今日からお前のお兄ちゃんだ｣


『…パンダさん……？？？？』




お父さんとお母さんが殉職して数日


私の気持ちも段々と整理がついてきたところに

夜蛾さんが連れてきた私の新しい兄妹




パンダ




｢今日からおまえのお兄ちゃんだゾ〜｣



もっふもふから、凛々しめの声が響く



『パンダさん…よろしくお願いします』


｢んも〜堅いな。兄妹なんだから敬語なんて使わなくていいんだぞ｣



｢言ってやるな、パンダだからな初めての兄妹が。困るのも仕方がない｣





『(パンダと言えば中国…よし)』






＿＿＿＿＿＿＿＿

『年上の人は、さん…ですます…んーと』


｢Aは何をやっているんだ？｣




｢えっと、敬語や目上の人に対する言葉遣いを教えて欲しいと言われまして…それと中国人の使いそうな日本語も…と｣




あれから数日、学習のためにひたすら絵本やアニメを真剣に見ているA


時には某チャイナ娘


ある時には某チャイナ娘


また次の日にはチャイナ娘




お分かりだろうか、あの口の悪いチャイナ娘である


幸い口の悪さも変な知識も得ることはなかったものの似非中国の口調はここから学んでいた





そして一月後



『お、お兄サン！Aと一緒に遊びまショー！』


｢あのアニメからどれだけの事を学んだんだA…！！あんまり掠ってないぞ！！｣




だいぶチャイナ娘の癖が抜けた話し方になっていた



｢けどまぁ、俺のためにやったんだもんな。ありがとよ｣



『えへへー、A、お兄サンもお父サンもみんな大好きだヨー！！』

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