第34話 ページ35
2時間も経たないうちに、少し離れて苦してるおばあちゃんとそれぞれ従兄弟家族も集まった。
皆、泣いていた。
『………ごめんなさい…』
私は何も出来ずに座っていた。
「今日は、とりあえず帰って色々準備だなぁ…」
「そうですね…Aどうしましょうか」
「今日の所は…＿＿＿＿＿＿＿＿＿」
皆が話している声もよく聞こえず、気が付いたらおじいちゃんの家に従姉妹家族と一緒にいた。
父さんと母さんも、おじいちゃんの家に運んで貰ったらしいけど、私はまだ見てなかった。
「A、明日ね…火葬する事になったから、今日の内に、しっかり顔、見て来てあげて」
『…うん』
叔母さんが手を握りながら私に話していた。
父さんの妹で母さんとも仲が良かったし、私にも凄く優しい。
『とうさん、…っかあ、さん？』
畳の部屋に置かれた真っ白な、異彩を放つ箱の中に傷だらけの両親がいた、直ぐに顔を背けてしまった。
それでもずっと顔は見れずに泣いていた。
死んだ、という事実と少し見た傷だらけの顔がこびりついて離れない。
『〜〜っ、やだぁっ……うっ、うぁあ…っ』
思わず棺を叩いてしまって音に気付いたいとこ達が叔母さんを呼んで来て私はずっと抱き締められながら泣いていた。
結局、私は両親の死に目にもその後にもきちんと向き合えなかったのだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 104人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ぱんぴー(プロフ) - アロンさん» あら、ありがとうございます！頑張ります！ (2021年9月5日 22時) (
レス) id: ddd3529158 (このIDを非表示/違反報告)
アロン(プロフ) - すっごい面白いです！家の事情とかのこともあって悲しいはずなのに明るい夢主ちゃんが好きです！更新頑張ってください！ (2021年9月5日 15時) (レス) id: ed0e3e5242 (このIDを非表示/違反報告)
ぱんぴー(プロフ) - イヴさん» 嬉しいです、頑張ります！ (2021年9月1日 11時) (レス) id: ddd3529158 (このIDを非表示/違反報告)
イヴ - とって夢主ちゃんの感じ大好きです！！更新頑張ってくださいｯ (2021年8月29日 21時) (レス) id: adc5e1c6e8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ぱんぴー | 作成日時：2021年3月31日 15時
