💚or❤️ ページ19
和「ただいま」
「おかえり」
和くんは疲れているのかすぐにシャワーを浴びてベッドに入ってしまう。ご飯も食べてきたからいらんわ〜と。前までなら外で食べてきても、私が作ったご飯が一番美味しいなんて言って食べてくれていたのに。
和「どしたん？寝ぇへんの？」
「うん、まだやる事あるから。」
和「そっか、おやすみ」
「おやすみ」
付き合って3年目の今日、私の誕生日でもあった。
和くんから「おめでとう」の一言もないまま、日付は変わってしまった。荷物はもうまとめてあった。今日、決めようと思っていた。
私は静かに部屋を出て行った。
“ピンポーン”
インターフォンを押すとバタバタと足音が聞こえる。
ゆっくり開いた扉の先には慌てふためいた大ちゃんの姿。
大「A？どないしたん？真夜中やで？」
驚いているけれど、口調はとても優しくて思わず涙が溢れ出す。
大「えっ！どうしたん？A？」
大ちゃんは私を部屋に入れて、ずっと背中をさすってくれる。
大「その荷物、どしたんよ…はっすんと喧嘩でもしたん？」
私は大ちゃんに全部話した。同棲を始めてから段々と会話が減って、一緒に居る時間も少なくなった。和くんはいつも仕事で疲れて帰ってきてお風呂入って寝るだけ。ついには記念日も誕生日も忘れられて…家を出て来たこと。
「流石に無理…」
大「理由によっては帰そうと思ったけど、むり。」
そう言うと大ちゃんは、私を抱き締めた。前はこうして和くんもギュッてしてくれたのに。そういえば最後にキスしたのいつやったかな…
「あったかいなぁ…」
大「しんどかったな？」
優しく頭を撫でてくれて、それだけで泣きそうになる。
優しくされるってこんなにも心があったかくなるんやなぁ。
大「一緒のお布団入ってねんねしよか、」
「・・・・・」
大「ふふ、大丈夫。Aが嫌がることなんてせぇへんよ。」
大ちゃんの隣に転ぶとまたギュッと抱き締められる。
和くんとは同じベッドで寝ていたけれど、最近は距離もできて背中合わせで、隣にいるのに寂しかった。
「大ちゃん」
大「ん？ごめん、嫌やった？」
「ううん、大ちゃんの方向いてもいい？」
大「ええよ、」
目が合うと大ちゃんは「誕生日おめでとう」と言ってくれた。
「あ、あり…ありがと…っ」
大「泣かんで？誕生日なんやで？」
涙を拭ってくれる大ちゃんは、とても優しかった。
つづく。
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ゆうゆ(プロフ) - endores hinataさん» 色々読んで頂いてるんですね🥺嬉しすぎます！そう！まさにメンズ校をイメージして大ちゃんのキャラ作ってました笑 見た感じあの時の大ちゃん想像してもらうの大正解です笑 (2022年8月19日 15時) (
レス) id: adb2dda066 (このIDを非表示/違反報告)
endores hinata(プロフ) - ゆうゆさん» 読んでます！めっちゃ面白いです！メンズ校っぽいだいちゃんも良いですｗ (2022年8月18日 22時) (レス) id: f5304c49f2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうゆ(プロフ) - endores hinataさん» 一応、長尾くんメインで“なにわプロデュース大作戦”というお話を書いてます！長尾くんの長編希望のコメント頂いて書いてます💛 (2022年8月18日 20時) (レス) id: adb2dda066 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうゆ(プロフ) - ナムルさん» コメントありがとうございます😊続き書きますね💛 (2022年8月18日 20時) (レス) id: adb2dda066 (このIDを非表示/違反報告)
endores hinata(プロフ) - ゆうゆさん» 全然です！阻止せよも面白いです！ (2022年8月18日 18時) (レス) id: f5304c49f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうゆ
| 作成日時：2022年3月6日 2時
